キャンプ後記 :サイアムの「ザ・レダン(Redan)」をいかに攻略するか? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

キャンプ後記 :サイアムの「ザ・レダン(Redan)」をいかに攻略するか?

アメーバ『難しいコースには共通点があった!』


 タイキャンプも今年で4年目。キャンプの様子を伝えるFacebookページも
 11万人の読者を超えるなどもたくさんのひとに見ていただいています。

 キャンプも一息ついて帰国したので時間を見てまとめのコラムや連載の
 原稿を書いています。



 このキャンプはアジアや世界で戦える選手強化の一環として冬の長期海外キャン
 プで基礎を固める時期こそ効果的であるという経験に基づいて実施しています。

 これは、数年にわたり海外のチームの選手強化を研究した成果です。

 また、キャンプはトーナメントコースを選んで開催しています。難易度の高い
 コースを攻略することでコースマネジメント力も養っていこうと考えています。

 今回の「サイアムカントリークラブプランテーションコース」もリーシュミット
 の設計による難コースで6月にはJGTOの「タイランドオープン」の開催が決まっ
 います。
 
 特に今年はトーナメントに向けてグリーンにローラーをかけるなど難易度はさら
 に増していて登り11フィーと、下りは13フィーを超えるグリーンには手を
 焼きました。

 しかもグリーンのエプロンもツルツルで!2オンしても下りのパットがグリーン
 を転げ落ちて9や10を打つなどしょっちゅうでした。

 二ヶ月このコースをラウンドしてその中でも特に手を焼いたホールがありました。

 たとえばタピオの2番Par5のこのグリーン。くの字型に折れ曲がっていて右に伸び
 ています。さらに右サイドが一段低くなっていて手前からは止まりにくい形状です。



 このシュガーケンの3番グリーンも左に折れていて周辺がガードバンカーで守られ
 ていて難しい。ここも奥に向かってなだらかな傾斜があります。



 さらに篠くんがキャンプでホールインワンを出した、パイナップルの3番par3も
 200ヤードを超える難関ホールです。ここのグリーンも右に向かってくの字に折
 れ曲がっていて奥にピンが切られたら難しいのです。

 でもこれらのホールには、共通するある特徴がありました。







アメーバ『「ザ・レダン」をいかに攻略するか?』

 昨日、友人のゴルフジャーナリストのKさんたちと神楽坂で飲んでいて新しい
 雑誌の話になりその名前を「レダン(Redan)」にする話していました。

 聞いたことのない「レダン(Redan)」という名前の由来を聞いいてみると
 スコットランドにある世界でもっともコピーされた難コースのPar3で、その
 難しさからみんなが「レダン(Redan)」と名付けたそうです。
 
 そして「レダン(Redan)」とは「19世紀半ばのクリミア戦争でイギリス軍が
 攻めあぐんだロシア軍の要塞の名前ですよ。」と教えてくれました。

 「さすが東大出身だけのあってウンチクが深い」とか笑っていたのですが、その
 写真をネットでみてあっ!と気づきました!

 サイアムでジュニア達が手を焼いたホールのグリーンはすべて「レダン(Redan)」
 グリーンだったのです。



 




 Kさん曰く「ゴルフ設計のクラシック理論によるレダンの定義」もあるそうです。

 ①プレーの線に対してグリーンが斜めに置かれている。

 ②グリーンが手前から奥に向かって下っている。

 ③グリーンの手前にハザードがある。という3つの要素を満たすホールです。

 ※オーガスタナショナルの12番パー3、リビエラカントリークラブの4番パー3も
 「レダン」グリーンとして有名。

 その定義に基づくグリーンを「レダン」と呼ぶそうです。引用はこちら↓

 てんとうむし詳細→世界で最もコピーされているホール 

 なるほど私たちが難しいと考えていたサイアムのプランテーションにはこれ以外
 にも 難しいタピオカの6番、パイナップルの3番などの「レダン」や他にもそれ
 に近いレイアウトが採用されていました。

 Kさんによると120ヤード~130ヤードのPar3を「ショート」と呼んだり
 フェアウェイを横に川が横切っているレイアウトを「カージナル」と呼んだり
 しているそうですね。

 ということで・・・

 今度サイアムのキャンプに参加する際は、沢山あるレダングリーンをいかに攻略す
 るか?ルートを考えて攻めてみてくださいね。