PGAツアーQスクールの結果と各国PGAツアーのレベルは? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

PGAツアーQスクールの結果と各国PGAツアーのレベルは?

アメーバ『一番レベルが高いのはカナダのPGAツアー』

 サワディーカップ!タイに来て10日が過ぎて毎日ゴルフ場を歩いて選手を
 指導する毎日です。

 この時期朝晩は涼しく昼間は日差しが暑いですね。連日30度を超えていて
 みんな真っ黒に日焼けしてきました。
 
 今朝は2時間ほど早く起きてホテルでコラムを書いています。
 
 さて今日は各国PGAツアーの実力を調べてみました。



 比較の仕方として今年のPGAツアーのQスクールの結果を参考にしました。

 例えば、カナディアンツアーの選手たちのQスクールの結果を見てみましょう。

 カナディアンツアーのマネーランキングの上位の5名の選手には自動的にウェブ
 ドットコムツアーのシード権が与えられました。

【PGAツアーカナダマネーランキング】
 1 Joel Dahmen 835万円
 2 Matt Harmon 620万円
 3 Timothy Madigan 612万円
 4 Brock Mackenzie 580万円
 5 Greg Eason 448万円

 以上がシード獲得選手↑

 賞金王で834万円、5位で448万円という賞金額で米国PGAツアーの下部ツアー
 でプレーできるのですから価値ある順位です。

 シードは取ったものの実力だめしでQスクールのファイナルを受ける選手も
 いますが、2人の選手(青色)はベスト45の中に入っています。

 また、カナダツアーの賞金ランキングベスト10に入ってファイナルからQスク
 ールを受けてシードを取った選手(赤色の選手)もいます。

 10 Mark Silvers 8 CAD $37,590 1

 ちなみにカナディアンツアーQスクールを受けて下部ツアーのシード権を取った
 選手はトップ通過のブラッド・フリッチ選手をはじめ19人もいるようです。

 Qスクールの結果を見る限りカナダツアーのレベルはかなり高いといえると思いま
 す。

 以下Qスクールファイナルからの出場権獲得選手↓

【ウェブドットコムツアーQスクール上位45名以内カナダ選手16名】
 1 Brad Fritsch
 7 - Rick Cochran III - 66-67-70-69-73-69 (-15)
 T11 - Justin Peters - 68-67-71-73-69-68 (-13)
 T14 - Jorge Fernandez-Valdes - 69-71-69-69-67-72 (-12)
 T14 - Mark Silvers - 74-71-70-62-69-71 (-12)
 T16 - Greg Eason - 69-71-68-67-71-72 (-11)
 T21 - Brady Schnell - 70-71-70-73-66-69 (-10)
 T21 - Hugo Leon - 73-69-68-70-71-68 (-10)
 T21 - Jeff Corr - 75-65-71-73-67-68 (-10)
 T28 - Brock Mackenzie - 71-76-67-70-69-67 (-9)
 T35 - Hunter Hamrick - 69-68-69-68-71-76 (-8)
 T35 - Ted Brown - 72-70-68-67-71-73 (-8)
 T35 - Erik Barnes - 71-72-66-69-72-71 (-8)
 T35 - Abraham Ancer - 71-69-71-74-69-67 (-8)
 T35 - Kelvin Day - 72-76-71-68-67-67 (-8)
 T43 - Tyler Aldridge - 73-71-69-69-70-70 (-7)



アメーバ『PGAツアーチャイナのレベルは一番低くまだこれから・・・』

 PGAツアーチャイナからは、6名の選手がシード権を獲得しました。

 ランキング上位の5名に加えて賞金ランキング9位のブライデン選手がQスクー
 ルファイナルからシード権を獲得したからです。

 また、シードを取ったもののQスクールを受けた選手の結果はどうだったでしょ
 うか?

 【PGAツアーチャイナ賞金ランキングベスト10の選手】

 1 Hao Tong Li 1860万円
 2 Xin Jun Zhang 1250万円
 3 Brett Drewitt 1124万円 (Qスクール103位)
 4 Sam Chien 1103万円 (Qスクール65位)
 5 Todd Baek 1030万円  (Qスクール94位)

 以上シード獲得選手↑ 以下Qスクールファイナルからの出場権獲得選手↓

 6 David McKenzie  1017万円(Qスクール103位)
 7 Ray Beaufils  878万円 (Qスクール134位)
 8 Lucas Lee  865万円 (Qスクール130位)
 9 Bryden MacPherson  755万円(Qスクール21位)
 10 J.H. Wang  622万円

 上位選手はシード権内には入れずです・・カナダよりも賞金が高く、レベルのまだ
 低いPGAツアーチャイナはやはり狙い目ですね。

 でもランキング9位で中国ツアーではシード権を得られなかった順位から受験し
 て10アンダーの21位タイでシードを獲得したブライデン・マクファーソン選手
 のようなこういったボーナスがあるのがこの制度の良い点でしょう。

てんとうむし詳細→MacPherson headed home with Web.com Tour status



アメーバ『PGAツアーラテンアメリカの実力は?』

 一番試合数が多く経験が積めるのがラテンアメリカを中心としたPGAツアー
 です。17試合前後を戦ってこの賞金額ですから12試合で同じくらい稼げる
 中国の方が経費に対しての割りはいいですね。
 
 経験を考えたら試合数の多いラテンアメリカツアーは魅力です。ちなみに1月に
 ペルーと米国でQスクールがあるようです。

 さて、ランキングの上位の選手を見てみましょう。ランキング6位でシード権を
 取れなかったリックコーハン選手が敗者復活のQスクールでシード権を獲得して
 いますね。

  一週間前にシーズン17試合を戦ってトップ5に入れなかった悔しさを10日後の
 Qスクールで見事晴らすことが出来たようです。

 結局、PGAツアーラテンアメリカからは、彼も含めて14人の選手たちがウェブドッ
 トコムツアーのシードを獲得しました。

【PGAツアーチャイナ賞金ランキングベスト10の選手】

 1 Julian ETULAIN  1105万円
 2 Marcelo ROZO  1065万円(Qスクール50位)
 3 Tyler MCCUMBER  1030万円(QスクールWD)
 4 Brad HOPFINGER  821万円(Qスクール50位)
 5 Jorge FERNANDEZ-VALDES  807万円(Qスクール14位)

 以上シード獲得選手↑ 以下Qスクールファイナルからの出場権獲得選手↓

 6 Rick COCHRAN III  694万円(Qスクール7位)
 7 Armando FAVELA  648万円(Qスクール109位)
 8 Nelson LEDESMA  641万円
 9 Robert ROHANNA  615万円(Qスクール144位)
 10 William KROPP  584万円(Qスクール123位)


【ウェブドットコムツアーQスクール上位45名以内ラテンアメリカ選手10名】

 7. Rick Cochran III (USA) 66-67-70-69-73-69--414 (-15)
 T8. Cody Gribble (USA) 73-72-68-68-69-65--415 (-14)
 T8. Stephan Jaeger (Germany) 69-73-70-69-69-65--415 (-14)
 T14. Jorge Fernández Valdés (Argentina) 69-71-69-69-67-72--417 (-12)
 T16. Tyler Duncan (USA) 70-71-71-70-68-68--418 (-11)
 T21. Brady Schnell (USA) 70-71-70-73-66-69--419 (-10)
 T21. Hugo León (Chile) 73-69-68-70-71-68--419 (-10)
 T28. Jhared Hack (USA) 68-72-71-69-70-70--420 (-9)
 T28. Chris Gilman (USA) 68-69-71-69-70-73--420 (-9)
 T35. Erik Barnes (USA) 71-72-66-69-72-71--421 (-8)


てんとうむし詳細→Rick Cochran finds redemption with top-10 finish at Q-School



 このように各国のPGAツアーの上位選手にPGAツアー下部ツアーのシード権を
 与えるというやり方は成功を収めているようですし、ファイナルから受けさせて
 3名の選手にボーナス的なシードを与えてますからこれも成果が出ています。

 ちなみにウェブドットコムツアーの賞金王で獲得額はどれくらいでしょうか?

 賞金王で2860万円、ポイントランキングの49位とギリギリでシードを取った
 ニックテイラーで530万円ですから、もちろん日本ツアーの方が稼ぎはいい
 ですね。

 でもその上のPGAツアーに出られたら億単位の賞金が得られますから夢は広がりま
 すね。

 日本でもPGAツアーにつながる新規トーナメント(PGAツアージャパン)を開催し
 て欲しいものです。

てんとうむし詳細→PGAツアー出場権獲得までの道