キャンプ後記:自分に合ったクラブを使おう!
![アメーバ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/344.gif)
キャンプが終了して二週間でのべ250人を超えるジュニアが参加してくれま
した。皆さんありがとう!今夜はホテルでキャンプ後記を書いています。
【キャンプ後記】
今週サマーキャンプをやっている裏では日本ジュニア選手権が開催されて
います。
華やかなジュニアの祭典に出場する選手は一握りで、多くのジュニアたちは
練習に励んでいます。私のキャンプにも多くのジュニア達が参加しています
が、中には去年は日本ジュニアに出場したものの、今年は調子を落としてし
まった子もいます。
調子を落とす要因は様々で、例えば、「高校から地元を離れて寮生活を始めた
のでコンスタントにスイングを見てもらえなくなった。」や「試合が増えて
ボールを安全に置きにいくようになって思い切って振れなくなった。」
「遠征に連れて行ってくれる人が変わってルーティーンが変わってしまったう
えに、試合中にチェックしてくれる人も変わったので不調の初期を見過ごして
しまった。」
など環境の変化や試合数の増減なども影響するようです。
また、
「海外遠征に行って帰って来てから調子が悪い。アプローチとパターでしのいで
いたのが、ドライバーまで曲がるようになったらアイアンも悪くなってしまった。」
「周囲に言われて球筋を変えたら打ち方が分からなくなってしまった。」
などの声もあります。
体の成長も著しいジュニアは常に見ていないとちょっとしたことでスイングが変わっ
たりしがちですのでプロ以上にジュニアの調子の波は激しいのです。
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さらに、キャンプでデータ解析機器等で細かく測定していくとスイングそのもの
よりもクラブに問題がある感じに思える場合も出て来ました。
例えば、「最近スコアが出ない」というジュニアのスイングには特に問題が見つ
からないので、(というか素晴らしいくらい)今度は距離感を調べていると彼の
使っているの58度のウェッジでどんなに上手く良い数値で打っても5~10ヤ
ード近くランが出てしまうことがわかりました。
聞くと「あるメーカーからクラブを1年間に1セットと決められて支給されていた
ため、それを守りこの1年ウェッジを1本でやって来た」とか・・・
メーカーの担当からは、勝手にクラブを変えると怒られる場合もあるようでそれも
嫌で溝が減ってもそれでも変えずに使っていたようです。
でも、それではボールをうまくコントロール出来ず、100ヤード以内からの距離感
テストでも平均して4~5ヤードはバラついてしまていてこれではバーディーを沢
山とるよりもパーがやっとのゴルフという感じでした。。
すぐに他のジュニアのクラブで打ってみるとボールはちゃんと止まります。
なのでウェッジ作りでは定評のある知人のメーカー担当にすぐに電話をして至急新
しいウェッジをモニター提供してあげる事にしました。
※知人のメーカーではウェッジは3ヶ月に3本単位でモニター支給しているようです。
さらに他の番手も見ていくと、ボールが強すぎてしまって落ちる角度(Land
Angle)が足りずにピンの周辺に落下しても止まらないことも分かって来ました。
クラブのフィッティングの専門家に言わせると・・・
「Land AngleとSpin rateはボールがグリーン上に止まるかどうかを見極める重要な
数値ですので、この数値はよく見てクラブやシャフトを選んだ方が良い」との事。
メーカーの工場でフィッティングした時にはここまで詳しくデータを見ずにクラブ
とシャフトを決めたようで、もう一度シャフトやヘッドを変えて詳しくフィッティ
ングしてみるようにもアドバイスしました。
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このようにジュニアとはいえ、レベルやパワーも様々ですからひとくくりにモニタ
ー支給の条件なども決めるの難しいですね。
プロと同じかそれ以上の結果を求めるのが今のアマチュアやジュニアゴルフの現状
であるとすれば、プロと同等以上の細やかさでクラブを選んであげて欲しいものです。
ヘッドやシャフト以上にクラブのライ角が合ってないジュニアも多いようですので
自分に合ったクラブを使って欲しいですね。
AJGAは今度新しく二子玉川に提携するフィッティングスタジオに協力して提携す
る準備を始めています。
完成したら皆さんに紹介しますのでお楽しみに!