個性的なスイングで成績を残す米国の若い選手達 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

個性的なスイングで成績を残す米国の若い選手達

アメーバスコッティ・シェフラーは第2のジョーダンスピースか?

 先週テキサスで開催されたHPバイロンネルソン選手権で地元出身17歳の
 スコッティ・シェフラーが22位タイに食い込み才能を魅せました。

 2010年にこの試合に16歳で出場したジョーダンスピースがベスト10フィ
 ニッシュしたことも、今後のスピースの才能を感じさせるプレーでしたが
 今回のシェフラーにも同じ印象を受けますね。

 ジョーダンと同じく昨年の全米ジュニアを優勝、米国ジュニアのランキングでも
 1位で、2013年の年間最優秀選手にも選ばれたシェフラーについて調べてみま
 した。

てんとうむし詳細→PGAツアーはJスピースが16位フィニッシュ!



 幼少の頃からゴルフを始めた彼は、15歳の夏には地元のコースで61をひと夏に
 2回も!出すなど並外れたゴルフセンスを持っていたようです。

 ジュニアの大会でもランキング1位に輝いた昨年は、テキサス出身の選手として
 5人目のUSジュニア(17歳以下のカテゴリー)のチャンピオンとなりました。
 これで、過去のチャンピオンのハンター・メイハン、スピースと並ぶ事になります。

 精確なショットとアプローチとパターの上手さが持ち味の選手で、プレースタイル
 もスピースと似ています。HPバイロンネルソンでも3日目にホールインワンを達成
 するなど大舞台にも動じないところも素晴らしいですね。

 大会に出場する前にもスピースが

「彼の事は自分が12~13歳のころから知っているよ。たしか9~10歳くらいだったか
 な当時から上手くて確か自分は彼に負けてしまったんだ。凄い才能がある選手だよ。」

「今回プロのトーナメントで上手くプレーするには緊張しないで楽しむ事だよ!」

 と彼の才能を認めつつもアドバイスもしていたようですね。

てんとうむし詳細→Scottie Scheffler making PGA debut at Byron Nelson



 でも、最近の米国の若い選手達に共通しているかもしれませんが、シェフラーの
 スイングもスピースと同じくなかり個性的です。

 アジアのトンチャン・ジャイディーのようなトップやインパクトで伸び上がる
 ようなお世辞にもかっこいいスイングとは言えないスイングですね。

 手首の動きは抑えてあって身長の高い(186cm)わりに曲がらないようなスイング
 (平均飛距離281ヤード、フェアウェイキープ率50%、パーオン率63%、パッティン
 グアベレージ1.6)に見えます。



 ビデオ解析やスイング理論もなどもどんどん進む米国ですが、今は形にこだわら
 ず曲がらずにまっすぐ打てればいいという流れなのかも知れません。
  
 スピースやワトソン、ファウラーなどが個性的なスイングの選手が活躍するので
 なおさら気にしないにかも知れませんね。

 でも、個性的なスイング=再現性が高いとも言えますので、自分独特の動きをモノ
 にすれば誰にも真似されない強い選手になれそうです。。

 今後のジュニアの指導のあり方も形ばかりを追求するのではなく、ボールを自在に
 コントロール出来るような感性を伸ばすような指導も多く取り入れたほうがいいの
 かも知れません。

 さらに、ショートゲームの感性を育てることは最重要課題ですね。

 個人的にも考えさせられる米国の若手選手の活躍です。


Scottie Scheffler 2013 Rolex Junior Player of the Year