アジアと日本を掛け持ちで戦う!市原弘大流アジアの歩き方 | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

アジアと日本を掛け持ちで戦う!市原弘大流アジアの歩き方

アメーバ『日本ジュニア優勝後の15年間をどのように過ごしたか?』

 アジアンディベロップメントツアー(ADT)が終わり中里プロが4位タイに入り
 ました!

 なんとか賞金を30万円程いただき今回の遠征は、20万の経費を差し引いて黒字
 らしく、少しプロらしく賞金で経費を賄えるようにはなって来ましたね。

 彼の次のアジア遠征は5月のゴールデンウィーク明けのマレーシアようです。

  第4回【2014年5月7日~10日】
 PGM Northport Glenmarie Masters
 Glenmarie Golf and Country Club

 てんとうむしAsian Development Tour 2014 Schedule


 ※ADTツアーの開催地を地図で作ってみましたので拡大して見てください。



 その中里を始め宇佐美、櫻井など現役のプロをゴールデンウィークのAJGA
 キャンオプにコーチとして呼ぶ予定です。参加するジュニアは一緒にラウンド
 してもらおうと思っています。

 彼らプロコーチを呼ぶ経費は、今年申請をして交付が決まった「公益財団法人
 ヨネックススポーツ振興財団」からの助成金でも支援します。

 てんとうむし公益財団法人ヨネックススポーツ振興財団HP
 
 卒業生のボランティアコーチも数名お願いする予定です。こちらもコーチの
 プレーと宿泊経費は協会で負担します。(コーチの希望が多い場合は要調整)

 今後卒業生のボランティアコーチを増やしてAJGAキャンプの質もどんどんあげて
 いくのでお楽しみに!

 さて、今日のコラムは、アジアンツアーと日本のツアーを掛け持ちで戦っている
 市原弘大選手(32歳)の話です。

「悔しいけど楽しいからまたアジアに行きたい!」という市原選手をちょっとご紹介!

 私がジュニア育成を始めた15年前の1998年の頃、ゴルフ連盟のジュニア委員とし
 て各地の試合の運営を勉強したいたころから市原選手は有名なトップジュニアでし
 た。

 中学、高校と日本ジュニアのタイトルを取って同世代を牽引する活躍をでした。

 ジュニア時代の市原選手の成績ですが素晴らしい活躍です↓

・1995年日本ジュニア12-14歳の部10位(中学1年)
・1996年日本ジュニア12-14歳の部2位(中学2年)
・1997年日本ジュニア12-14歳の部優勝(中学3年)
・1998年日本ジュニア15-17歳の部9位タイ(高校1年)
     世界ジュニアゴルフ選手権・団体の部 優勝
・1999年日本ジュニア15-17歳の部6位タイ(高校2年)
・2000年日本ジュニア15-17歳の部優勝(高校3年)
     ワールドジュニアゴルフチームチャンピオンシップメダリスト

 ※ちょうど上の世代には宮里優作選手や清田太一郎選手等がいました。

 大学から引く手数多の彼でしたが、高校卒業後は、当時としては珍しく大学には
 行かずにプロ転向してアジアンツアーを目指すというので驚きました。

(ちょうど日本ジュニアの会場で話す機会があってそう聞いてびっくりしましたね。
 当時は、高校卒業では体が出来ていないのでプロでは通用しない?というのが通説
 で大学のゴルフ部に行くのが当たり前の時代です。)



 その後アジアンツアーにチャレンジしたのですが25歳までは低迷します・・・
 
 JGTOのプロフィールによると

「高校時代は日本ジュニアを制するなど同世代を引っ張る存在だった。高校卒業後
 すぐにプロ転向。まずはアジアンツアーに挑戦したが、パターイップスにかかり
 結果を残せないまま撤退。
 03年にはチャレンジ競技で1勝するが、05年には腰部のヘルニアを発症して1年
 近くクラブを握れない時期があった。」

 とあります。まさにどん底・・・

 しかし、引退も考えるか?という25歳を過ぎてから遅咲きの花が開き始めます。

 体の故障が癒えてから25歳(2008年)以降の成績は

 2008年 アジアンツアー予選会・・・15位タイ
 2008年 アジアンツアー賞金ランキング55位
 2009年 アジアンツアー賞金ランク13位 チャレンジツアー賞金ランク5位
 2010年 アジアンツアー賞金ランク58位 日本ツアー賞金ランク58位
 2011年 日本ツアー賞金ランク 60位
 2012年 アジアンツアー Qスクール 4位 全英オープン出場!(30歳)
 2013年 日本ツアーQT 31位 

 アジア各地の試合で腕を磨き、日本ツアーのシードを3回、アジアンツアー
 のシード権も3度獲得します。
 
 長尺のパターも使用歴10年。全英オープンのアジア地区予選も通過して、
 2012年には、憧れのメジャーの舞台にも立ちました。

 本人にアジアンツアーの忘れられないエピソードを聞いたところ

「日本のツアーのファイナルQTをやめてアジアのシード権を取りにベトナムの
 最終戦に向かったんです。そうしたらホーチミンでクラブが届かない。しかも
 その年4度目のクラブロスト!」

「仕方がないので月曜日から貸しクラブで練習ラウンドやって、自分のクラブが
 やっと火曜日の夕方届いて、ぶっ付け本番でプレーしたら5位に入り初シード獲
 得なんてこともありました。」

「去年のインドの試合での下痢はキツかった・・あれほど当たったのは10年間で
 初めてくらい。(市原プロ曰く”インドに行かずしてアジアを語るな”)」

「今年ヨーロピアンツアーの1次予選にいったらキャディがいなくて?まさかの
 セルフプレー・・・でも7アンダーで予選を通過したり。日本人でヨーロピアン
 ツアーの予選に行ったのって自分が初めてらしいです。。。」

 とびっくりするアジアの話ばかりで面白かったですね。


てんとうむし市原弘大、アジアが僕の主戦場(2013年記事)

てんとうむし日本・アジア両ツアーを掛け持つ市原弘大の夢(2011年記事)



 今年も、JGTOのファイナルQTではしぶとく31位に入ってアジアと日本の 
 ツアーを掛け持ちでプレーすると話してくれた市原弘大選手のようなゴルフ
 人生は、若い選手には大きな刺激になると思います。

「今年もヨーロピアンツアーの予選会に行きますよ!」と話す市原プロに刺激
 されたのか、中里も「今年はヨーロピアンツアーの予選に行きたいです。」

 と言い出しました。

 大学に行かないと言い始めた中里を「じゃあ俺と一緒にやるか?」と私のもと
 でコーチとして預かって3年。。。

「いい先輩も恵まれてゴルフが楽しいです。大学にいっていたら今年4年生かー?
 でもアジアを経験して同世代の仲間とはちょっと差をつけたかなと思います。」
 
 と話す中里に「若いんだから借金してでもどんどん行って来いよ!」とアドバイス

 私もこの3年間で中里が成長したのが嬉しいですね!

 アジアンツアーの魅力いっぱいの市原弘大選手のBlogもご覧ください。↓

 てんとうむし市原弘大の公式ブログ
 

※ 写真は市原弘大選手のBlogからの掲載です。