明日はポジティブに笑顔でいけ!
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インドの23歳のラシッド・カーンがついにアジアンツアーで優勝を果たしました。
昨年、プレーオフまで行きながら惜しくも2位に甘んじた雪辱を果たしたという
ことになります。
これで2015年までのシード権を獲得し、インド人のゴルファーとしては、
ガガンジーブラーと並ぶトッププレーヤーの仲間入りをしました。
その彼について2007年からその成長の過程は追って来たのでちょっとまとめて
みたいと思います。
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彼は、7年前2007年にファルドシリーズアジアの試合で16歳で優勝を果たし、
さらに2009年にも18歳で優勝しています。このころ「インドにカーンという
上手い奴がいる」とアマチュア界にもその名が広まって来ました。
この試合のチャンピオンにはローリー・マクロイやヤニ・ツェンがいます。
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その後、翌年の2010年には、アジア大会にインドチームで出場して、当時最強
と言われた韓国に続きインドチームは2位となっています。
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アマチュア時代の華々しい実績でプロ転向をしてインドツアーを中心にプロ
として活動を始め、毎年生まれ育ったデリーゴルフ俱楽部で開催されるアジ
アンツアーに主催者推薦で出場をしてきました。
デリーGCはもともと公園をゴルフ場に作ったらしく、フェアウェイが狭く
例年この試合では地元選手の活躍ばかりが目立つ特異なトーナメントです。
ちょっと過去のセイルオープンを調べてみましたがほとんど上位はインド人
で優勝も過去5回のうち3回がインド人です。
ラシッド・カーンは2011年に初出場で-6の12位タイ、2012年が+2の
38位、2013年の昨年は-15でプレーオフで敗れ2位、そして今年が、-18
でプレーオフを制して優勝です。
ちなみに・・・
片岡選手、谷選手も2011年あたりからアジアの試合で上位に顔を出して
いますね。二人とも日本ではあまりメジャーではありませんが、筋金入り
の”アジアンプレーヤー”です。
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でも今年の優勝までに、昨年のインドツアーで17試合を戦って優勝が2回
で賞金王にも輝く程力をつけていたのも事実ですね。
よほど去年プレーオフで負けたのが悔しかったのでしょう・・・
でm、インドツアーの賞金王といっても獲得した賞金の総額は46,38,284
ルピーは、780万円ほどでこれから遠征費を出すとなると楽な生活では
なかったと思います。
今回のアジアンツツアーの優勝ですでに5試合で98,966ドル(1016万円)を
稼いでいますから、今年はヨーロピアンツアーの共催への出場もあるとすれ
ば、5000万以上を稼ぎだす事も可能でしょう・・・
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でももっと詳しく彼の事を調べてみると驚くべく少年時代が分かります。
9歳でゴルフを始めたあとも2週間で5000ルピー(8000円)しかお金がなかっ
たりして過ごしたようですし、最初に試合に出た時はおじさんから借りたクラ
ブでプレー、そのときおじさんの試合がなかったから借りれたそうです。
さらに・・・
彼は、親に内緒で学校に6ヶ月も行かずに毎日ゴルフ場に通ったそうで、ついに
6ヶ月後に自宅に手紙が!「なぜ息子さんは6ヶ月も学校に来ないのですか??」
学校にいかずにデリーGCで毎日キャディのバイトをやりながらゴルフをやって
いたのがバレたんですね・・・笑
デリーGCを隅々まで知り尽くしたカーンのプレーはこんなジュニア時代から培
われて来たんですね。
学校には行かずに毎日ゴルフ場のキャディをやりながらこんな生活っだたのかも
しれません。↓
<
Delhi caddies get a lifeline
Delhi caddies get a lifeline
でもファルドシリーズを優勝した時から、ようやくニックファルドの支援ももら
えるようにもなたようですね。
2007年の優勝からアジアンツアーのQスクールのスポンサーシップやボルボ
マスターズへの推薦などを受けて来ました。
この時、最終日の前日にファルドがカーンに贈った言葉は
「明日はポジティブに笑顔でプレーするといい!」だったようです。
この言葉を忘れずにずっとプレーして来たのでしょう。
このように金銭的に厳しい選手が、成功するには実績を見せてスポンサーの目
にとまることが唯一の望みである事は間違いありません。
地元でひたすら練習して主催者推薦のわずかな望みから次への足がかりとなる
優勝をたぐり寄せたカーンのような成功は、お金がなくても成功できるという
希望となりますね。
逆に言えば、お金がかけられる子がハングリーな家庭の子と同じようにやって
もどうでしょうか・・・
お金をかけられるなら、いいコーチをつけてアジアや世界を渡り歩いて経験を
積んで差を付けないと絶対にハングリーさではカーンのような選手に対しては
勝ち目はないと思います。
カーンの優勝は自分に合ったやり方で頂点を目指すいいモデルになったのかも
しれません。
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Rashid Khan - From rags to the plushy greens