Qスクール700人中何人がツアーでやっていけるのか? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

Qスクール700人中何人がツアーでやっていけるのか?

アメーバ『2013年度シーズンでシードを確保した選手は6名のみで1%』

 サワディーカップ!

 昨日、一週間の練習ラウンドを終えて今日は、休日なので午前中ホアヒンの
 スターバックスでコラムを書いたり2月のキャンプの準備をしたりしています。

 今回アジアンツアーのQスクールが開催されファートステージのエントリー選
 手も発表されました。この選手にファイナルステージの選手も加えて選考を行
 い上位40人の選手に1年間のシード権を与えます。

てんとうむし詳細→Qualifying School Stage 1 Section A Entry List – Lakeview

 ところで、この40人のなかで賞金ランキングの上位60人に入りシードを確保で
 きる選手はいったい何人いるのでしょうか?

 昨年、アジアンツアーに出場した中里プロに聞いてみると・・・「ランキングを見る
 限り上位60人で去年のQスクールに来ていたのは6人ですね。」と話していました。

 30位 Jazz JANEWATTANANOND (THA,age18,2013Q-School cut)
 32位 Richard T. LEE (CAN,age23,2013Q-School No.2)
 38位 Carlos PIGEM (ESP,age23,2013Q-School No.11)
 49位 Matthew STIEGER (AUS,age22,2013Q-School No.31) 
 56位 Chan KIM (USA、age23,2013Q-School No.1)
 60位 Jake HIGGINBOTTOM (AUS,age20,2013Q-School No.31)

てんとうむし詳細→Asian Tour - Order of Merit(賞金ランキング)



 Qスクールは落ちたもものの推薦出場でシードを獲得した18歳のジャズや
 Qスクールトップ通過の23歳のチャン・キム等がシード権を確保しました。

 でも、年齢を見ていると25歳以下の若い選手が多く、なかなかその歳を過ぎ
 ると初シードに食い込むのは難しいようです。

 これは、Qスクールからの選手はヨーロピアンツアーとの共催の試合に出づ
 らかったり、シード権がなくても地元の選手を大量に推薦するアジア独特の
 慣習があるからです。

 さらに、技術があっても年間にツアーの遠征費用を数百万掛けられる選手は、
 限られていて徐々に撤退せざるを得ない状況になりますので時間がかかれば
 かかるほどシード権獲得のチャンスは少なくなるようです。



 しかもたとえシードをとってもQスクール出身者の獲得賞金は700万~1000万。
 1試合に飛行機代6~7万、ホテル代8万、プロキャディ代6万、その他移動費、
 食費など5万で25万円前後掛かりますから15試合で経費は400万円ほど。

 1000万稼いでも決して経済的に楽な状況にはなりません。

 なのでこれから国内以外に試合の機会を求めるてツアープロを目指すには、遠征
 費がいつまでもつか?にかかって来るでしょうね。

 若い選手達の声を聞いているとゴルフの技術以上に経済的な面で追いつめられて
 ツアーを諦めなければいけない状況になるようです。

 たった1%の枠を目指してプレーする選手を応援してあげたいですね。