タイの18歳の新鋭JAZZがアジアンツアー初優勝なるか!? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

タイの18歳の新鋭JAZZがアジアンツアー初優勝なるか!?

アメーバ『今年のシードはほぼ確定!夢はヨーロピアンツアー!

 早朝、台北のカフェで朝からお仕事。アジアに来るとリラックス出来るのか
 仕事もはかどりますね。
 
 冬のキャンプの準備や来年の申請書類を作る合間にコラムを書いています。
 では、早速昨日のアジアンツアーのニュースをご紹介!

てんとうむし詳細→Young Jazz making his presence felt

 アジアンツアーのインドネシアオープンは、18歳のタイの新鋭ジャズ・ジェーン
 ワッタナーノンくんが13アンダーでトップに立ってます。

 今後アジアでも名前が出てくるであろうJAZZ君の彼のプロフィールを調べてみま
 した。

 2010年、14歳でアジアンツアーで史上最年少予選通過を果たしてすぐにアジア大
 会の代表を外れたことでプロ転向を決意しました。 
 
 15歳からプロのトーナメントで戦えるのか?と思うかも知れませんが、彼は7月の
 オールタイランド選手権を17歳でスコア22アンダーで優勝していてパナソニック
 オープンにも来日しています。

 タワラン・ウィラチャントやプラヤド・マークセンなどベテランを押さえての優勝
 ですから力は本物です。

 先週のマニラオープンも二日目を終えて11アンダーとトップに立つほどですから
 パッティングとショートゲームの上手さは定評があるようですね。

 彼の家族も「アジア大会に行けずにプロ転向したのは正解だった。」と話していて
 すでに身内で600万バーツ(2000万円)の遠征資金を工面してくれていて、その
 お陰でのびのびツアーに出られるようです。

 このようにまったくお金には不自由せずにゴルフを続けているJAZZ君は、実際に
 実力も十分で、今年はこれまでの16試合で200万バーツ(640万円)以上を稼い
 でいて、アジアンツアーの賞金ランキングも39位、今回の活躍で来年度のシード
 権は間違いないようです。

 本人も

「もちろんスポンサーは欲しいけど、タバコやアルコールのスポンサーはちょっとい
 まは遠慮したいね。」

「今年はアジアンツアーのシードを確保してヨーロピアンツアーのステップとしたい
 ね。出来れば、2016年のオリンピックにタイの代表として出てみたいと思ってい
 るんだ。」
 
「タイにはいい選手が多いから難しいと思うけど、一歩、一歩ベストを尽くしていけば
 きっと夢は叶うと思うよ!」

 と優等生のコメント。

 普段はホアヒンに住んでブラックマウンテンGCで練習している彼ですが、この二年
 間Qスクールでシードを取れていないようで、今年はチャンスだと考えているよう
 です。
 
 今の若い選手は彼に代表されるように、お金や生活のためにゴルフをやるのではな
 くオリンピックやメジャーなどの名誉の為に純粋にゴルフ競技を楽しむ選手がふえ
 ているように思います。

 特に、お金にまったく不自由しないアジアの裕福層の子息達は、この傾向にあるよう
 で「稼いでなんぼ?」のかつてもプロのイメージはまったくありません。

 だから優勝争いも楽しいのでしょうし、まったくプレッシャーも感じないでしょう
 ね。

 今後、アジアでもこういったタイプの若い選手は増えてくるでしょうから、ゴルフは
 良くも悪くも裕福層の名誉的な位置づけになるのではないかと思っています。

 日本の感覚からすれば、底辺を広げてみんなで楽しめる競技というイメージを求め
 たいところですが、アジアでは、全く違いますね。

(少なくとも私が出会ったアジアの人たちは、言葉にはしないもののゴルフは「お金持
 ちの証」と考えていました。)

 さて、今日の最終日は、現在賞金ランキング6位のインドのブラーとの一騎打ちです。
 
 昨日固くて速いとコメントしていたグリーンをいかに攻略出来るかが鍵でしょう。

「もし明日18歳で優勝出来たら自分へのすごくいいプレゼントになるね!」

 と話すJAZZくんはもしかしたらあっさり優勝してしまうのかもしれません。

 今日の最終日がたのしみです。

てんとうむし詳細→インドネシアオープン最終日リーダーズボード