まっすぐ振っているのにまっすぐ飛ばないのはまぜ? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

まっすぐ振っているのにまっすぐ飛ばないのはまぜ?

アメーバ『ダウンブローでカットに振ってストレートを打つ!』


 今日は、「アイアンで理論的にストレートボールを打つ方法」のお話です。
 
 毎日経験と感でボールをまっすぐ飛ばそうと練習するよりは、方法をわかっ
 て練習した方がいいに決まっていますね。
 
 ジャスティン・ローズタイガーウッズなどや米国のコーチについて学ぶ選手
 達は、こういった原理や数値を理解して球を打っています。

 こういったゴルフ理論は、ニュートン力学に基づく運動の方程式を応用した
 ものばかりで、中高生でも簡単に理解出来ますからちょっと読んでみてくだ
 さい。

 まずはタイガーウッズのスイングというか素振りを見てください。



Tiger woods 2013 Arnold Palmer Rd. 3


 アイアンでグリーンを狙う場面ですが、右から左に極端にカットに振って
 いますが、実はこのスイング軌道でストレートボールを打っているのです。

 「カットに振ってまっすぐ飛ぶのはなぜ??」

 その種明かしを説明しますと・・・

 アイアンでボールを捉える場合、インパクトは以下のようにまっすぐに
 なっていると考えがちですが、この状態で地面においてあるボールを打つ
 にはすくいあげて打つしかありません。

 いわゆる「すくい打ち」ですね。


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 でも、アイアンで地面においてあるボールを捉えるのは、上からダウンブロ
 ーに打つ必要があります。

 この動画からも一目瞭然です。ものすごい角度で上から下にボールを押さえ
 つけていることが分かると思います。



Tiger Woods 2-Iron Stinger

 
 その際、インパクトでクラブフェースをターゲットにまっすぐ向けるには
 クラブのシャフトが先に下りてくるようにクラブの軌道全体を左に向ける
 必要があるのです。


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 さらに意識して低いボールを打つ時などの際に、ダウンブローの軌道が急
 激になるほど、ボールにはフック回転が掛かりますから、さらにその分カ
 ットに振らないとボールの回転もまっすぐにはなってくれません。


 タイガーが風の中で低いボールを打とうとするこのシーンでもクラブしきり
 にカットに振って、急激なダウンスイングでもボールにフックの回転が掛か
 り過ぎないように調整して打っています。




 前回のPGAツアー選手のデータでもアイアンに限らず、ドライバーもやや
 ダウンブローに打つ選手が増えている(Attack ANG=-1.3)ということは
 すべてのスイングを、低めのストレートボールを打つように調整している
 選手が多いことになりますね。
 
 対してローリーマキロイのスイングを見てみましょう。



Rory McIlroy 3W practice 5/9/12



 ストレートドローボールを持ち球としているマキロイは、クラブをカットで
 はなくまっすぐ入れようとしていることが分かります。

 彼のデータでも、ティーショットは女子選手のように下から3度くらいアッパー
 に打っていることが分かります。


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 このとき、下の写真のようにインパクトクラブをインサイド気味に振って
 アッパー気味に球を捕らえた方がフェース面がターゲットを向きやすくなり
 結果的に、極端なフック系のミスは避けらることになります。



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 またクラブを下からボールに当てるほどボールにはフック系の回転が
 掛かってきますからさらにその分、インサイドアウトに振っていいく
 ことになります。
 
 マキロイは、アイアンでもインサイドからボールを捉えているように
 みえますね。でもダウンブローに球を捉えながらフック系の回転を掛
 けてていますのでちょっと「すくい打ち」とは違いますね。



Rory McIlroy's tee travels for 279 yards in Round 2 of FedEx St. Jude



 以上のように理論的に見てくると、ピン向かって飛んでいくストレート
 ボールを打つには、まっすぐ振らずにインサイドアウトやカットに振る
 必要があることが分かります。

 まっすぐ振っただけではボールはまっすぐ飛ばないのです・・・


 タイガーとマキロイの異なるスイングですが、彼らは自分の感覚とデータ 
 を照らし合わせながら調整しています。

 データ解析のこの時代「いい感じになって来た」は、「いい数値になって
 来た」と同じ意味を持つのです。

 なので、調子が悪くなるといい時の数値に戻れば言い訳ですから、感覚
 だけでやっているよりも調子のいい状態を長く保てることになります。

 今後の日本のゴルフレッスンにももっとデータ解析の概念を取り入れて
 いくようになるでしょうね。
 

 今回参考にしたゴルフ理論は「Dプレーン」や「新飛球理論」と呼ばれて
 いる一般的なものです。

 将来プロのコーチを志す人は、ビデオを見ておいてくださいね。









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