マスターズのマーク金井さんのスイング考察が面白い！
『クラブとスイングのマッチングを考えてみる』マスターズの時にいろいろとネットを見ていて、私の友人のマーク金井
さんのコラムが秀逸だったのでご紹介してきます。
マーク金井ブログ：マーク金井の書かずにはいられない。
詳細→改めて思う‥‥日本人がマスターズに勝つための条件とは！？
彼が、マスターズで注目したのは、スコットとカブレラのスイングとクラブ
のマッチングでした。
プレーオフを争ったスコットのスイングは最新のシャットフェースのワンプレ
ーンスイング、対してカブレラは、オープンフェースの2プレーンスイング。
彼らのスイングとクラブのマッチングについての考察をしてます。
以下引用・・・
アンヘル・カブレラ４３歳
アダム・スコット３２歳
その差は１１歳です。カブレラは「パーシモンでゴルフを覚えた」かのような
スイングの持ち主。対して、スコットは「４６０ＣＣチタンでゴルフを覚えた」
かのようなスイングをしていたからです。
どこがどう違うのか？
それはトップの位置です。カブレラはトップの位置でフェース面は斜め４５度
から正面の間ぐらいです。フェースがスクエアかオープンなトップは、パーシ
モンのように重心距離が短いクラブと相性が非常に良く、そしてフェースを開
閉して打った方が飛びますし、方向性も安定します。
ANGEL CABRERA 18TH HOLE MASTERS 2012.avi
対してスコットはトップでフェースがシャット。宮里藍ちゃん同様、トップでフェ
ースが空を指しています。シャットフェースなスイングは重心距離が長いドライバ
ー（大型ヘッド）と相性が非常に良く、そしてフェースをシャットに使った方が飛
びますし、方向性も安定します。
Super slow of Adam Scott's Driver Masters 2013 in No.17th
Honda LPGA 2013 Driving range Round 2 Ai Miyazato on Driver
３０年前だとシャットフェースは悪いスイングと評価されていましたが、重心距離
が長いクラブが当たり前な今では、これが最高のお手本です。
Adam Scott - High Speed - Down The Line - Driver - 14th at Augusta
さて・・・
プレーオフの２ホールは１０番ホール。ここはほぼ直角ってぐらい左にドッグレッ
グしていて、ドライバーの弾道がフェードだと攻略ルートが非常に狭くなる。
カブレラはドライバーや３Ｗでフェードを打つと攻めきれないとジャッジし、ロン
グアイアンでティショットを打ちました。
対して、フェースをシャットに使うスコットは３Ｗでティショットを打ってフェア
ウェイをキープ。ちなみにスコットの場合、ドライバーに比べると、３Ｗやアイア
ンを打つ時はシャットの度合いが少し弱まっています。
ドライバーに比べると３Ｗはアイアンはヘッドが小さく、その分だけ重心距離が短
い。彼は重心距離の違い（ヘッドの返り具合の違い）を本能的に察知し、クラブに
よってスイングを変えているわけです。
Adam Scott 2012 Wood 3W European Tour
では遼クンのトップはどうなのか？
マスターズでのスイングを見る限りでは、フェースの向きはシャットではありませ
んでした。どちらかというとカブレラ同様、スクエアフェース。昔からの基本に忠
実なトップを作っていますし、使っているドライバー（キャロウェイのレーザーフ
ィットエクストリーム）も重心距離はそれほど長くありません。スイングとクラブ
の相性はマッチしています。しかしながら、もし遼クンがドライバーの飛距離を更
に伸ばしたいのであれば‥‥スコットのようなシャットフェースにした方がボクは
良いと思っています。
石川遼の最新スイング
いかがでしたか？
クラブとスイングのマッチングを研究しているマークさんならではの目の付け
どころがいいですね。
そういえば半年会っていないから今度、会いにいこうかな・・・
その前にもう一度マスターズのプレーオフ見て盛り上がって練習しましょう！
Adam Scott v. Angel Cabrera 2013 Masters Playoff - Full HD Coverage
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