今週がJGTOの最終戦・・・「レクシー効果」の選手登場に期待！

『今週がJGTOの最終戦・・・「レクシー効果」の選手登場に期待！』

　今週のトーナメントは、カシオワードル。実はこの試合がJGTOのシード確定
　までの最終戦となる。

　カシオワールド

　個人的には、プロゴルファーはシード権を持ってこその職業であり、シード
　権があるのとないのとでは2000万くらいは収入が違ってくるのではないかと
　思っている。

　シード選手ともあれば、毎週の試合の獲得賞金＋取材費やスポンサーからの契
　約金、順位に応じたボーナスなどなど副収入も増えてくる。

　支援者とのコンペに出てもシード選手とラウンドして片手の謝礼では申し訳ない
　とおもうのであろうか、10万はくだらないお小遣いはもらえるのである。
　
　こう考えるとプロゴルファーは、儲かるなーと思ってしまうが、野球などのよ
　うに契約金とは別に経費を球団が持ってくれるのではないので、すべて自腹で
　移動するのは大変なことだ。

　プロとして試合に出るには、毎週10万円でキャディを雇ったり、ホテルや移動費
　などの経費負担で年間に800万～1000万は出費があるのではないだろうか。

　シード権を手放すと賞金を稼ぐ舞台にすら立てないのであるから試合と名のつく
　「豪華ゴルフ旅行」を日本各地にしにいくのと変わりはないからだ。

　これでは、一週間20万に切り詰めても15試合で最低でも経費は300万、ちょっ
　と試合に頑張って出て行くと500万と言う具合に数年でマンションの頭金くらい
　は使ってしまうのである。

　では、これくらい稼がないといけないのか？

　私の友人でもあるJGTOの山中氏（アンディ）のコラムを読んでみて欲しい。


　　意外に厳しい？ツアープロのフトコロ事情


　そんな事情も頭に入れて今週の試合を見るのはちょっと心が痛くなってくる。

　シード落ちしたらQTの最終予選会が待っているだけでなく、予選会からは前半戦
　のシードしかとれないとなると、2000万手放すこととおなじだ。
　
　たぶん、シード線ぎりぎりの選手達は、めちゃくちゃなプレッシャーだろう。
　
　名前を挙げて申し訳ないが、70位前後の中堅やベテランの選手達、原口鉄也
　（70位）諸藤将次（73位）、横田真一（83位）、星野英正（93位）あたりの
　選手は、個人的にも取材等でお世話になったので頑張って欲しいと思う。

　また、主催者推薦で出場枠をもらった教え子の浅地洋佑（75位）は、このチャン
　スを逃さずにぜひシードを確定して欲しいものだ。


　JGTO海外メジャーの獲得賞金額を含む賞金ランキング


　ただ１つ気になるのは、現時点でシード圏内の70人中25人が海外の選手であると
　いうことだ。

　割合にして35%で、さらに将来シード選手が50人になったと仮定したら、50人中
　19人（Lドナルドを除く）で4割近くがアジア人選手となってしまうのである。

　こうなると、試合で上位に来るのがアジアの選手ばかりでは、スポンサー離れの
　激しい米LPGAみたくなりかねない。

　石川遼が本格的に海外に進出するのにあたって日本のツアー数が減らないうちに
　若い選手がどんどん出て来て欲しいものである。

　今週がJGTOの最終戦・・・「レクシー効果」の選手登場に期待したい！


　　16歳のレクシー効果　米女子ゴルフにようやく薄日

　

『2012Thailand Golf Championship 』

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