野々島・桂島(第1回) | 哲風のBLOG

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 「海と社(やしろ)に育まれる楽しい塩竈」を目指している宮城県塩竈市に鎮座する志波彦神社鹽竈神社の神事,四季の移り変わりや,仙台,塩竈,多賀城,松島など宮城県内各地の名所,旧跡,行事などを紹介します。

 5月31日(水),宮城県塩竈市の浦戸諸島(有人4島)のうち野々島,桂島に行って来ました。梅雨に向かう前の天気の良い日にのんびりと島を巡り,海を眺めたかったからです。写真と動画で報告します。今日は,その第1回です。

 

 マリンゲート塩釜(塩釜港旅客ターミナル,塩竈市港町一丁目)です。午前9時30分発の塩竈市営汽船に乗ります。野々島までの運賃は580円です。

 

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 野々島桟橋に到着しました。所要時間約31分です。

 

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 熊野神社(塩竈市浦戸野々島字平和田)へ向かいます。

 

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 熊野神社です。塩竈市HP「文化財(野々島) 熊野神社」には「承応年間以前は毛無崎囲,観音堂の西にあったが,現在は野々島の平和田囲に所在し大巳貴命(おおなむち)が祀られています。特に御神像の奥に納まる厨子入り仏像は「キリシタン」研究の資料として貴重です。」とあります。「大巳貴命」とは「大國主大神」の別名です。大國主大神は出雲大社の主祭神です。ただし,宮城県神社庁の「神社検索 熊野神社」には「主祭神 熊野久須毘命」とあります。熊野久須毘命は天照大御神と須佐之男命の誓約(うけい)によって生まれた男神5柱,女神3柱のうちの1柱(男神)です。

 

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 野々島には野仏や祠が点在しています。

 

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 これは庚申塔です。旧暦では60日に一度庚申(かのえさる)の日が巡って来ますが,この夜眠ってしまうと人間の体内にすんでいる三尸(さんし)という虫が体内から抜け出し天帝にその宿主(人間)の罪悪を告げ,その人間の寿命を縮めると言い伝えられ、そこから庚申の日の夜は眠らずに過ごすという風習が行われました。一人では夜明かしをして過ごすことは難しいことから,庚申講(庚申待ち)が行われました。つまり,60日ごとに皆が集まり,夜明かしで酒を飲もうというわけです(笑)。庚申塔の特徴は,邪鬼を踏ん付けていることです。庚申講を3年18回続けた記念に建立されることが多いとのことです。 

 

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 長浜(学校浜)へ向かいます。

 

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 長浜です。案内板が倒れてしまっています。

 

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 長浜から海を望みます。遥か遠くに,松島四大観の一つ・「麗観」こと富山(とみやま,宮城郡松島町手樽字三浦)があります。

 

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 少し上った所から北側の海を望みます。

 

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 漆島(無人島)方面を望みます。

 

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 テラスがあります。

 

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 ラベンダー畑です。

 

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 至学館大学附属幼稚園とあります。

 

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 「やすらぎガーデン」です。これからアジサイ(紫陽花)の季節を迎えます。

 

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 宇内浜(うねはま)です。わだつみ保育園とあります。

 

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 宇内浜から海を望みます。

 

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 野々島共葬墓地です。

 

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 夜泣き地蔵・六地蔵の説明板ですが,倒れてしまっています。

 

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 向かって一番右が夜泣き地蔵,一つ置いて六地蔵です。夜泣き地蔵は子供の夜泣きが治ると言い伝えられ,各家々ではこのお地蔵様にお願いしたそうです。古代インドでは生類は六道(天道(天上道とも)・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)を輪廻転生する(つまり,永遠に死なない。)とされ,これは苦痛であると捉えていました。釈迦(ガーダマ・シッダールタ)はこの世のことはすべて無常と悟ることによって,この輪廻の輪から抜け出る(解脱する)ことができると考えました。解脱すると仏陀(如来)となりますが,一歩手前の存在が菩薩です。お地蔵さまも菩薩です(地蔵菩薩)。六地蔵は,六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたものであると言われています。

 

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 柳浜から海を望みます。

 

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 観音堂です。元・熊野神社があった所のようです。

 

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 それでは,明日の第2回に続きます。