1月21日(金),特別史跡多賀城跡(宮城県多賀城市市川字城前)を散策し,多賀城神社(多賀城市市川字大畑)に参拝しました。写真で報告します。
多賀城跡です。多賀城跡は,神亀元年(724年)に陸奥の国府及び鎮守府として創建され,約600年間東北地方の政治・軍事の中心地として栄えた多賀城の城跡です。現在,多賀城創建1300年に当たる令和6年の公開に向け,多賀城南門(なんもん)の復元工事が行われています。
多賀城神社です。昭和27年創建の多賀城市内で最も新しい神社だそうです。後村上天皇,北畠親房・顕家,伊達行朝らが祀られています。昭和48年に多賀城政庁跡の整備に伴い現在地に遷されました。伊達行朝は伊達氏宗家第7世・行宗とされています。ただし,鎌倉時代・南北朝時代の伊達氏の系図はかなり疑問視されていますので,行朝と行宗は同一人物ではないとの説があります。
福島大学名誉教授・伊藤喜良(きよし)氏の「伊達一族の中世 「独眼龍」以前」(吉川弘文館)は,かなり衝撃的です。伊達氏が朝宗-宗村から始まることについては元々疑問であるとの説がありましたが,朝宗は「時長」,宗村は「為重」が実名であるばかりでなく,伊達氏の惣領家(宗家)も交替していた(鎌倉時代,南北朝時代の惣領家は桑折(こうり)氏)というのです。