9月7日(火),浦戸諸島(宮城県塩竈市)の寒風沢島,野々島に行って来ました。目的は,寒風沢島及び野々島の地蔵菩薩,寒風沢島の日和山展望台,砲台場跡,神明社,前浜,元屋敷浜,寒風沢ステイ・ステーション,霊亀山松林寺,松洞山寒澤寺,野々島の熊野神社を巡り,写真を撮影することです。今後のイヴェントに備えたものです。写真で報告します。今日は,その第1回です。
マリンゲート塩釜(塩釜港旅客ターミナル,塩竈市港町一丁目)から塩竈市営汽船に乗ります。寒風沢島までの運賃は630円です。
寒風沢桟橋に到着しました。通常の所要時間は約46分ですが,干潮のため桂島までの航路が変更になったため,やや遅れました。
「世界一周し故郷寒風沢に帰還した漂流民 津太夫と左平」の案内板です。「数奇な運命に翻弄され,日本人として初めて世界一周してしまった男たちの長い長い12年の旅路」(寛政5年11月27日(1793年12月29日)江戸を目指し石巻出港~文化3年(1806年)2月下旬帰郷)は,大槻玄沢・志村弘強の「環海異聞」全15巻にまとめられています。石巻若宮丸漂流民の会は「知りたい宮城の歴史 初めて世界一周した日本人 石巻若宮丸漂流民物語」を発行しています。
日和山展望台を目指します。
日和山展望台です。木が生い茂り,海はほとんど見えません。
十二支方角石です。この方角石は,十二支が刻まれた円柱形をなし,直径45cm,高さ82.5cmと他所に類を見ない堂々としたものです。奉献者が一般の船頭,廻船問屋とは異なり,幕府から差遣された役人(木村又兵衛正信)であることも珍しいようです。昭和62年2月1日塩竈市有形文化財に指定されています。
(参考)寒風沢桟橋近くにある十二支方角石の複製です。
庚申碑です。何故かこれまでと向きが違います。
聖観世音菩薩のようです。
しばり地蔵です。寒風沢港が繁栄していた頃島内には遊郭があり,船出しようとする男達を引き止めようと,お地蔵様を荒縄で縛り逆風祈願したと伝わっています。ただし,地蔵菩薩ではなく,毘廬舎那仏(毘廬遮那仏)のようです。これもずれているように見えます。
それでは,明日の第2回に続きます。