山の上ホテルが休館(2024年2月13日から) | 鉄道で行く旅

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ニュースとしては少し古いものですが、2023年10月23日発表の情報です。

昭和12年(1937年)、アメリカ出身の著名な建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で建てられたアールデコ様式の洋館ホテルの「山の上ホテル」が休館することになりました。

 

神田駿河台の山の上ホテルの公式サイトです。

このたび、創業70周年を迎える山の上ホテルは、竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため、2024年2月13日より当面の間、休館する事となりました。
休館期間等につきましては未定であり、決まり次第ご報告させていただきます。

 

NHK NEWS WEBです。(2023年10月24日 17時25分)

川端康成や三島由紀夫など多くの著名な作家たちが利用したことで知られる東京 千代田区の老舗ホテルが、老朽化に伴って来年2月から休館することになりました。

休館するのは千代田区神田駿河台にある「山の上ホテル」です。
ホテルによりますと、建物が完成してから86年がたち、老朽化への対応を検討するため、来年2月13日から休館するということです。
期間は未定で、決まりしだい改めて公表するとしています。

休館に伴い、館内で営業しているレストランやコーヒーパーラーなども休業するということですが、銀座や六本木などにある直営の飲食店は引き続き営業するとしています。
ホテルは昭和29年1月に開業した老舗のホテルで、川端康成や三島由紀夫、それに池波正太郎といった数多くの著名な作家や文化人が利用したことで知られています。
山の上ホテルの担当者はNHKの取材に対し「一度、休館のお時間をもらった上で建て直す方針です。皆様にはご迷惑をおかけしますが、何とぞご理解いただけますようお願い申し上げます」とコメントしています。

 

神田川を渡って御茶ノ水駅に向かっている丸ノ内線です。(2019年2月撮影)

撮影カメラ:LUMIX DC-GX7MK3, LUMIX G VARIO 12-35/F2.8II

 

聖橋から見た御茶ノ水駅付近の丸ノ内線とJR中央線・総武線です。(2019年2月撮影)

撮影カメラ:LUMIX DC-GX7MK3, LUMIX G VARIO 12-35/F2.8II

 

私が2017年4月16日(日)に山の上ホテルに泊まったときの画像です。

神田駿河台の丘の上にある山の上ホテルです。この建築はヴォーリズが設計したもので、竣工は戦前の1936年でした。この建物がホテルになったのは戦後の米軍接収が解除された1954年のことでした。米国人がHilltopと呼んでいたことからHilltop Hotel という名前になったそうです。そのときに日本語では「丘の上」ではなく「山の上」と命名され、それが今日に至っています。

撮影カメラ:OLYMPUS PEN E-PL8, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50/3.5-6.3 EZ(以下同じ)

 

ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した建物です。ホテルになってから「HILLTOP HOTEL」の文字が入っています。

 

山の上ホテルのウェルカムドリンクの「茶菓」です。

「作家たちの宿泊プラン」での宿泊でした。

 

宿泊した部屋にあったライティングデスクです。ここで、作家になったような気分を味わいました。

 

有名な601号室です。モーツアルトと書いてあります。ここはオーディオ装置を完備した部屋だということです。

 

ホテルの階段です。

 

池波正太郎さん(1923年~1990年)ゆかりのホテル内の人気レストラン「天ぷらと和食 山の上」で天ぷらのコース料理を食べた後、ホテルのバー「ノンノン」に入りました。ここも池波正太郎さんのゆかりの場所です。店内に池波正太郎さんの描かれた絵が飾ってありました。都内のホテルでは珍しくなった、カウンターのみのオーセンティックバー「ノンノン」でオリジナルカクテルの「ザ・ヒルトップ(ウォッカベースで、ドイツ製のリンゴリキュールなどが加わっています)」をいただきました。

 

山の上ホテルのルームサービスの朝食です。ホテルのマークが入っている食器はノリタケ製でした。

 

お土産としてホテルからいただいた、山の上ホテルメイドのクッキーです。

(おわり)