思い出の旧・近江鉄道ミュージアム(2007年10月) | 鉄道で行く旅

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今回は2007年から2018年まで存在した旧・近江鉄道ミュージアム(彦根駅構内)で撮影した画像です。

(撮影年月は2007年10月です)

彦根駅構内にあった旧・近江鉄道ミュージアムは2018年12月に閉館しました。

 

この彦根駅構内に保存されていた車両は、譲渡または解体されてしまい彦根駅構内には現存しません。

2019年11月、八日市駅2階に「ギャラリー展示」を中心とした、新しい「近江鉄道ミュージアム」がオープンしています。

 

【元東武鉄道ED4000形4001号】

この電気機関車は、元東武鉄道ED101号だった機関車です。このED101号は、1928年(昭和3年)英国のイングリッシュ・エレクトリック社製です。1955年 (昭和30年)6月にED4000形4001号に形式変更。 1972年 (昭和47年)まで活躍した後、同年7月近江鉄道に譲渡され、1988 年(昭和63年)3月まで働きました。廃車後も保存、展示されていま したが、2009年(平成21年)1月、東武鉄道に里帰りしました。

 

現在は東武博物館において東武鉄道ED101形101号電気機関車として保存展示されています。

 

【ED14形】

ED14形は、鉄道省が1926年(大正15年)に輸入した、米国のゼネラル・エレクトリック(GE)社製の電気機関車です。
 

たいへん貴重な電気機関車でしたが、譲渡先が見つからず、残念なことに2019年3月末までに全車が解体されてしまいました。

 

【ED14の4号機】

茶色塗装のED14の4号機です。

 

【LE-10形(13号)】

近江鉄道LE-Car(レールバス)の「LE-10形(13号)」です。この保存車両も2012年に解体されました。

 

【ED31形3号機】

ED31(国有化後の形式名)は元・伊那電気鉄道デキ1形電気機関車だったものです。

 

 

このED31の3号機は、製造元の芝浦製作所の後身である東芝インフラシステムズに譲渡されています。

 

【ED31形4号機】

ED31の4号機です。

 

ED31は、1923年(大正12年)8月に芝浦製作所(電気部分)および石川島造船所(機械部分)でデキ1形1 - 6の6両が製造されたものです。

 

このED31の4号機は、2019年(令和元年)9月より「びわこ学院大学地域調査プロジェクトチーム」が同機の保存へ向けたクラウドファンディングを行い、同年12月に目標金額を達成しました。同年12月から、滋賀県東近江市の近江酒造敷地内で保存されています。

(2024年1月追記)創業100年余りの老舗「近江酒造」(滋賀県東近江市八日市上之町)が、事業の柱である酒類製造販売業を2023年6月30日で終えました。酒蔵や設備が老朽化し、長期的には採算を見込めないと判断したといっています。今後は、社名はそのままに、不動産賃貸業で会社を続けるということです。ED314号機の保存場所は小公園になります。

 

【ロコ1100形1101号】

元・阪和電気鉄道(阪和線の前身)ロコ1100形1101号の電気機関車です。

1930年(昭和5年)に電気機器は東洋電機、車体は日本車輌で製造された電気機関車です。

 

このロコ1100形1101号も譲渡先が見つからず2019年に解体されました。

 

在りし日の旧・近江鉄道ミュージアム(彦根駅構内)でした。

(おわり)