ノリタケと大倉陶園 | 鉄道で行く旅

鉄道で行く旅

鉄道旅行を中心としたブログ記事を投稿しています。

今回が一連の「ティーカップシリーズ」の最終回です。
馬脚を現わさないうちに終止符を打っておきますが、番外の情報が出てきたら、また投稿するかもしれません。
最終回は日本のメーカーです。森村グループのノリタケ(左:鉄紺)と大倉陶園(右:金白金蝕ぶどう唐草)です。

トヨタのクルマに例えるとノリタケが普通のトヨタ車(センチュリーを除く)で、大倉陶園がレクサスまたはセンチュリーになります。
この例外としては、名古屋市内にある「ノリタケの森」に展示されているような戦前の「オールドノリタケ」という、たいへん貴重な旧製品があります。
 

ホテルオークラ東京(旧ホテル時代)のノリタケ製のプレートです。ホテルオークラのシンボルである「イチョウの葉」が小さく描かれています。
料理を盛りつけたときのプレート全体のデザインというのかバランスが絶妙で、見た感じも美しいです。
日本国内のレストランの食器はノリタケ製とナルミ製が多いと思いますが、最近はニッコー製もよく目にします。
 

帝国ホテル



奈良ホテルに保存されている戦前のテーブルウェアです。これは、愛新覚羅溥儀(1934年から1945年までの満州国皇帝)が国賓として宿泊したときに用意したものです。今でも政府や宮内庁からの用命が多い大倉陶園から納入されたものです。私が利用したときの奈良ホテルのメインダイニング「三笠」のコーヒーカップはニッコー製でした。
 

志摩観光ホテルのレストラン「ラ・メール ザ クラシック」に展示されているノリタケ製などのプレートです。志摩観光ホテル・ザ・ベイスイートのレストラン「ラ・メール」のディナーのときのショープレート(位置皿)が、たしか大倉陶園製の特注品でしたので、志摩観光ホテルのテーブルウェアが全てノリタケ製ということではないようです。
 

丸福珈琲店の千日前本店に展示されている大倉陶園製の古いカップ&ソーサーのコレクション品です。
 

丸福珈琲店の現在の食器です。同社は創業以来、食器は大倉陶園製だということです。
個人オーナーの喫茶店では、大倉陶園製のカップもよく見ますし、欧州の高級ブランドのカップに遭遇することも結構あります。その中には、マイセンに特注したカップを使っているという恐ろしい(?)店もあります。割れたら、どうするのでしょう。

 

マイセンのブルーオニオンです。

 

フランスのセーブルのティーカップです。

(おわり)