想い出づくり。 | お宝映画・番組私的見聞録

想い出づくり。

今回も山田太一作品から「想い出づくり。」(81年)である。「モーニング娘。」のように末尾に「。」がつくのが特徴だ。サブタイにも毎回「。」がつく。
前回の「午後の旅立ち」は全く知らなかったが、こちらの方は当時、結構話題にもなっていたのでリアルタイムで多少覗いたかもしれない。しっかりと見てはいないけれども。当時の裏番組は「北の国から」だったのだが、意外にも視聴率的にはこちらが上だったという。「北の国から」は半年間だったので、こちらが終わった後、しり上がりに視聴率が伸びていったようだ。
山田ドラマらしく全14話で、何故かいつもぴったり1クール13話ではない。つい先週くらいまで、BSの方で放送されていたようだ。
概要だが結婚適齢期(24歳)を迎えた3人の女性が「想い出」をつくろうとするドラマで、主演は森昌子佐伯のぶ代)、田中裕子池谷香織)、古手川祐子吉川久美子)だ。ただ実年齢は23歳、田中26歳、古手川22歳と微妙にずれていた。森昌子は、中三トリオと言われた山口百恵、桜田淳子に比べると女優業のイメージは薄いが、これ以前にも「おはなちゃん繁盛記」(78年)など主演ドラマもあったりする。
それぞれの両親が登場し、お相手となる男も登場する。森昌子演じるのぶ代の両親が前田武彦佐伯賢作)、坂本スミ子佐伯静子)、縁談相手が加藤健一中野二郎)だ。田中裕子演じる香織の両親が佐藤慶池谷信吾)、佐々木すみ江池谷由起子)、お相手が矢島健一岡崎勇)だ。古手川祐子演じる久美子の両親が児玉清吉川武)、谷口香吉川優子)で、久美子を追っかけるのが柴田恭兵根本典夫)である。三人の出会いのきっかけを作るのがこの典夫で、彼が道行く人に無差別に声をかけている。「アンケートに応じてくれない?お礼にカメラあげるから。この引き換え券もって新宿西口の会社へあとで来て」という具合である。三人もこれに応じて新宿の一室に集まってしまうのだ。今だったら、まず「怪しい」と警戒する人がほとんどだろうが、当時だと疑うこともなく誘いにのってしまう人も多かった気がする。
柴田恭兵が息の長い役者になるとは当時は想像できなかった。本作では前述のように古手川を追っかけ回すのだが、そこに元彼女という国枝妙子が現れる。妙子を演じるのは田中美佐、つまり田中美佐子である。デビュー当時は美佐だったのだ。彼女はTBSがやっていた緑山私塾にいて、そこからのデビューということになる。本作には18名の緑山私塾生が出演しているらしいが、彼女以外はよくわからない。妙子久美子に「典夫に近づかないでほしい」と訴えるが久美子は「典夫など相手にしていない」と言い切る。しかし、結局典夫と付き合い始めてしまうのだった。つまり柴田恭兵田中美佐子古手川祐子で捕り合うことになるのだ。田中美佐子はいきなりの大役だが、翌年には映画「ダイヤモンドは傷つかない」で主演の抜擢されている。
のぶ代二郎と結納まですませるが、あれこれ命令する二郎に腹を立て婚約を解消したいとまで言い出す。二郎役の加藤健一はこの前年に加藤健一事務所を設立。事務所と言っても劇団である。専ら舞台の人であり、ドラマや映画出演はそれほど多くない。
他の出演者だが、平田満、深江章喜、根津甚八、浜村純、福士秀樹、三崎千恵子など。
森昌子森進一古手川祐子田中健田中美佐子深沢邦之(TAKE2)とそれぞれ結婚するが、いずれも現在は離婚し、再婚はしていないようだ。田中裕子のみ沢田研二との夫婦生活は続いているようである。