おれの番だ! その3
「おれの番だ!」(64~67年)の続きである。
第17作は植木等主演の「大べらぼう」(全6回)。「ダイ」ではなく「オオべらぼう」である。この枠の植木主演作では初の時代劇。植木職人の源太(植木)は、義理人情いは厚いが、何かにつけてヤセ我慢をする男。ある日それが原因で熊五郎夫婦(安田伸、石井富子)が大喧嘩になってしまう。共演は横山道代、磯村みどり、木田三千雄、小島慶四郎、如月寛多、花沢徳衛、小林重四郎、小松政夫など。
第18作はハナ肇主演の「お山の大将」(全6回)。正社員になるために、一念発起して中学校に入学した労務者・軍平(ハナ)。その中学は東北縦貫道路工事のため廃校の危機にあった。共演は益田喜頓、北沢典子、桜井センリ、高松英郎など。橋田壽賀子が脚本に参加しているようだ。
第19作は谷啓主演の「亭主関白」(全6回)。原作は源氏鶏太「家庭との戦い」。熾烈な競争を経て、美人秘書・花子(姫ゆり子)を嫁にした太郎(谷)だったが、家庭と仕事の板挟みに悩むことになる。共演は大坂志郎、勝呂誉、角梨枝子、茅島成美、穂積隆信、夏川かほるなど。
第20作は藤田まこと主演の「まないたの恋」(全6回)。本作の途中から67年に突入する。大阪の老舗の料亭のぼんぼん(藤田)と東京のレストランの娘(池内淳子)の恋物語。館直志の喜劇「東西両家の系図」をテレビドラマ用に脚色したもの。共演は本郷秀雄、雪代敬子、森健二、江戸屋猫八、京塚昌子、小畠絹子、小池朝雄、待田京介など。
第21作は植木等主演の「その一言が多かった」(全6回)。風呂桶のセールスマン南太(植木)は成績はトップだが、余計な一言が多く出世ができない。植木が歌う「チョット一言多すぎる」をベースにしたドラマで作詞の中村メイコが共演している。ちなみに、作曲は夫の神津善行。66年の紅白歌合戦でクレージーキャッツはこの曲で出場している。他の共演者は渡辺文雄、高千穂ひづる、安田伸など。
第22作はハナ肇主演の「旅と共に去りぬ」(全6回)。大学出のインテリである洋平(ハナ)は、芝居熱が高じて大衆演劇の一座に飛び込み、旅回りを始める。共演は花沢徳衛、市川寿美礼、小林千登勢、曾我町子、犬塚弘など。
第23作は谷啓主演の「身の上相談」(全5回)。大学出たての剛(谷)は、怪しげな易者(多々良純)の示唆で人生相談所に勤務し始めるが、その経営者である優子(岸田今日子)の魅力に惹かれていく。他の共演者は川地民夫、犬塚弘など。
第24作は「おれの番だ!」最終作となる藤田まこと主演の「ああ漫才二等兵」(全6回)。42年から終戦の45年までを大阪と中国大陸を舞台に展開する異色兵隊ドラマ。漫才師の太郎(藤田)を通して軍隊生活を描くようだ。相方の次郎は三角八郎が演じる。共演は柳谷寛、藤岡重慶、三原葉子、小川知子など。最終話には植木、ハナ、谷も顔を見せて3年間のフィナーレを迎えた。
で話は前々回にループするのだが、本作終了から約1年後にクレージー、ドリフ、藤田まことを集めて「ドカンと一発!」が始まったのだが、1クールしか持たなかったのである。