2024年回顧録 その3
回顧録のラストである。
漫画界に目を向けると、やはり鳥山明(68)だろう。元々画力はあったようだが、ちゃんと漫画を描いたのは23歳になってからだという。長期連載は「Dr.スランプ」と「ドラゴンボール」のみで、後者終了後は読み切りや短期集中連載をたまにする程度だったが、その存在感は消えなかった。彼の死の3日後にTARAKO(63)の訃報が続いた。楳図かずお(88)と言えば「おろち」「漂流教室」など恐怖・怪奇マンガの印象が強いが、本人は「まことちゃん」ばりの陽気なキャラだった。つい一週間前だが森田拳次(85)の訃報もあった。「丸出だめ夫」や「ロボタン」など60年代にドラマ化、アニメ化などされていた。ジョージ秋山は彼のアシスタントだった。他に高橋春男(76)、丸川トモヒロ(53)、芦原妃名子(50)も印象に深い。特に芦原の原作ドラマ化に関しての改変問題は大きな波紋を呼んだ。原作ファンは大きな改変は望まないだろうし、原作者は完全おまかせという人もいれば、そこは変えてほしくないという人もいる。脚本家は原作をなぞるだけなら脚本家などいらないとなるので、改変を加えようとするのかもしれない。
その脚本家では小山内美江子(94)、江連卓(82)、作家では宗田理(95)、宇野鴻一郎(90)、利根川裕(96)、谷川俊太郎(92)、小中陽太郎(90)、評論家では福田和也(63)、白井佳夫(92)、コラムニスト唐沢俊一(66)など。小山内美江子と言えば「三年B組金八先生」が有名だが、「キイハンター」や「アイフル大作戦」などのアクションドラマも結構手掛けている。「帰ってきたウルトラマン」では第48話のみ担当しているが怪獣の名前が決っていなかったため自分の本名(笹平)からササヒラーと命名している。利根川裕は深夜番組「トゥナイト」の司会を15年に渡って務めた。谷川俊太郎は詩人、絵本作家として有名だが、映画「東京オリンピック」「股旅」「火の鳥」などの脚本を担当したりもしている。福田和也は、つい最近まで多くの著書を出していたイメージがあるが、その肩書は文芸評論家である。
歌謡界では、元日の冠二郎(79)から、小金沢昇司(65)、クールファイブの小林正樹(81)、仲宗根美樹(79)、園まり(80)、敏いとう(84)、ヒロシ&キーボーの黒沢博(75)、佐川満男(84)など。小金沢昇司はフィニッシュコーワのCM「歌手の小金沢君」で一躍有名となった。それまで無名であったが、たまたま宣伝部に送られてきた資料からイメージにあいそうということで起用された。本人は一言も発さず、歌も流れていないので「誰?」ということで話題になった。コロナ感染をきっかけに体調を崩し始め、師匠(北島三郎)より先に逝ってしまったのである。黒沢博は黒沢年男の実弟。「三年目の浮気」が大ヒットしたが、ヒロシ&キーボーは三年足らずで解散している。ちなみにキャロライン洋子の兄は黒沢浩だ。佐川満男は80年代からは主に俳優として活動。85年頃からカツラを着用しなくなった。丁度一年前、つまり正確には2023年なのだが、八代亜紀(73)もここに加えておく。
海外ではアラン・ドロン(88)、デビット・ソウル(80)、ドナルド・サザーランド(88)、つい先日にはオリビア・ハッセー(73)の訃報もあった。改めて合掌。
本年の更新はこれで終了である。来年は「〇〇の出演映画」スタイルではなく、当面は個々のテレビドラマを取り上げて行きたいと思う。