代表取締役刑事
「ゴリラ・警視庁捜査第8班」終了から「ザ・刑事」を挟んで、石原プロ制作の刑事ドラマが復活。その名も「代表取締役刑事」(90~91年)である。アクションが無くなったわけではないが、爆破などはほとんど無く、前作とは打って変わって、まあ普通の刑事ドラマに近い。タイトルの意味だが、「社会で市民を守る刑事は企業で社員を守る代表取締役に近い」ということらしい。無理矢理な感じもしてしまうけれども。
主役に添えられたのは舘ひろし。この頃の舘は刑事役ばかりで見た目は当然だがほぼ一緒で「刑事貴族」「あぶない刑事」「西部警察」と区別はつかない。本作の舞台は辰巳署刑事防犯課で、舘の役柄は係長の兵頭真警部補。舘も40歳を迎え役職のあるキャラを演じるようになった。
他のメンバーだが、高松英郎(岩田利夫部長刑事・主任)、川野太郎(松本正義部長刑事)、谷川竜(中西大吉刑事)、池田政典(小早川竜一刑事)、市川翔子(五十嵐直子刑事)、荒井玉青(牧野ひろみ婦警)、秋山武史(中川巡査)、安部譲二(大島茂三署長)、そして渡哲也が課長の橘謙司警部を演じる。
石原プロ所属の谷川や秋山は「ゴリラ」から引き続きの出演だが、川野、池田は恐らく石原プロ作品は初めての出演と思われる。高松は当時60歳の大ベテランだが、裕次郎や渡との共演はほとんどなかったのではないだろうか。
市川翔子は25話で降板し、26話から木之原賀子(南条冴子刑事)が登場する。現在は本名の犬塚賀子で活動している。安部譲二は元ヤクザで服役経験のある作家として有名で何本か映画出演もあったが、レギュラーとして出演したテレビドラマは本作のみのようである。渡が「橘警部」というキャラを演じるのは「太陽にほえろ」に続いて二度目である。
他の出演者だが、沖田浩之(兵頭裕介)、福家美峰(松本の妻)、酒井法子(橘日向子)、阿木燿子(橘麻子)、北村和夫(橘喜一)といった身内キャラがいる。沖田と福家は共に「三年B組金八先生(第二シリーズ)」の生徒役で出演していた。
ゲストに目を向けると歌手・アイドル歌手が多い。西川峰子、MIE、増田恵子、西村知美、鹿取洋子、藍田美豊(少女隊)、小柳ルミ子、石野真子、河合奈保子、網浜直子、浜田朱里、石川ひとみといったところだ。28話では坂上二郎と高木ブーという55号とドリフメンバーのめったに見られない共演があった(同一シーンに出たかどうかは不明)。関連して斉藤清六、風見しんご、西山浩司という欽ちゃんファミリーも登場している。
また、最終45話には神田正輝が出演している。