新・なにわの源蔵事件帳 | お宝映画・番組私的見聞録

新・なにわの源蔵事件帳

「なにわの源蔵事件帳」終了から1年半、間に「御宿かわせみ(82年版)」などを挟んでスタートしたのが、「新・なにわの源蔵事件帳」(82~83年)である。
前作とほぼキャストは同じであり、駒千根(三林京子)、千賀(藤山直美)、厚木警部(加藤武)、剣持警部(吉田輝雄)、谷口隆平(小林稔侍)、イラチの安(安部潮)、そして前回書き忘れていたが、だしじゃこ屋の孫娘・糸(松原千明)は引き続いての出演である。
肝心の主役はどうしたという話だが、桂枝雀は降板し、芦屋雁之助が主人公の赤岩源蔵を演じることになった。枝雀降板の理由は定かでないが、どうやら本業である落語の方に重きを置きたいというのが理由のようである。雁之助もNHKアーカイブスで見ることのできる4分強の映像ではスキンヘッドまではいかないが、いつもより短い五厘狩りで臨んでいる。そして詳細不明の安部潮の姿も見ることができる。名前からはどうしても安部徹を想像してしまうのだが、スリムだが似てなくはないと感じる。全く無関係かもしれんが。
キャスト変更はもう一人、これも前回書いていなかったが、源蔵のいきつけであるだしじゃこ屋の伊兵衛役が浪曲師である広沢瓢右衛門から落語家の桂小文枝(3代目)に交代している。この小文枝は後の桂文枝(5代目)のこと。桂枝雀は桂米朝の弟子であったが、文枝は米朝らと並ぶ上方落語四天王の一人として挙げられていた。その弟子は三枝、きん枝、文珍、小枝といったタレントとしても有名になった面々が顔を揃えている。ちなみに文枝の名を継いだのが三枝で、今は六代目・桂文枝として活躍する。しかし、あまりにも桂三枝としてのイメージが強くなってしまった為、襲名して10年経過した今でも三枝のイメージである(あくまでも個人的意見)。本人も当初は落語家としては文枝だが、タレントとしては三枝のままで行きたいという意向だったようだ。
話が逸れたが、新キャストとしては、新之丞(おりも政夫)。ご存知フォーリーブスのマー坊である。当時すでにフォーリーブスは解散していた。どんなキャラなのかは不明だが、前作の草川祐馬のような役割であろうか。そしてもう一人、真弓田希世(大空真弓)。源蔵の憧れる女医さんである。この枠は、だいたい全23話というのが多いのだが、本作は全17話と少し短めである。
ところで、前作の主演・桂枝雀だが、99年にうつ病を発症した後、自ら命を絶ってしまう。59歳であった。実は73年頃にも、うつ病を発症していたという。