爆走!ドーベルマン刑事 | お宝映画・番組私的見聞録

爆走!ドーベルマン刑事

「鉄道公安官」の後番組となるのが「爆走!ドーベルマン刑事」(80年)である。「少年ジャンプ」に連載されていた漫画を原作とし、EDにも原作として武論尊、平松伸二の名がクレジットされているが、中身は全く別物でありキャラクターの名前(二名のみ)を使用しているだけである。
晴海分署の白バイならぬ黒バイ部隊の活躍を描く。捜査にはいつも警察犬を従えている。だからドーベルマン刑事なのかというと違っており、登場する警察犬は一般的なシェパードである。ドーベルマンの警察犬も存在するらしいが、あまりいないようだ。ドーベルマン刑事というのは主人公・加納錠治の渾名のようなものである。
その加納隊長を演じるのは黒沢年男(現・年雄)で当時36歳である。以下のメンバーは名高達郎(矢部刑事)。この時芸名を達朗から改めたばかりであった。これは大友柳太朗や里見浩太朗と逆のパターン(郎→朗)である。ちなみに現在は達男である。「鉄道公安官」から続投の星正人(酒井刑事)。「大都会partⅢ」「鉄道公安官」から本作と続くOPで三番目の男である。当時は「ずうとるび」のメンバーだった新井康弘(加山刑事)。ちなみに「ずうとるび」は「笑点」のちびっ子大喜利から誕生した4人組ユニットである。神保美喜(白鳥刑事)は当時20歳。15歳でアイドル歌手としてデビューしたが、シングル3枚のみで女優へと転向した形になっている。歌っていると歯茎がよく見えていた印象がある。矢吹二朗(平田刑事)は当時31歳。個人的には千葉治郎の方が馴染みがあるが、76年に主演映画「ラグビー野郎」の役名を新芸名にしている。この2年後には引退してしまうのである。
彼らの上司となるのが荒井注(森警部)。ドリフ脱退から6年目の頃である。本名は荒井安雄なので、新井康弘と「アライヤス」まで一緒である。そして、晴海分署の署長に夏木陽介(西谷署長)。署長だが、黒バイ隊と一緒にバイクを乗り回したりしている。「西谷」という役名は原作でも加納の上司である西谷課長から取ったものである。荒井注を除いて、全員実際にバイクに乗れる役者を集めたという。そしてもう一人、警視庁サイドの志穂美悦子(五十嵐刑事)。もちろん彼女もバイクに乗れる。二回に一度の登場のようだ。当時24歳と若いのだが、既に「大非常線」や「明日の刑事」で刑事役の経験があった。
ゲストでは、第8話に江藤博利、池田善彦という新井のいた「ずうとるび」のメンバー二人が出演している。ちなみに、ずうとるびは82年に解散し、池田も芸能界を引退したという。
放送期間は7か月間あったが、特別番組による休止が多く全22回である。ちなみに、映画版(77年)では加納は千葉真一が、Vシネマ版(96年)では竹内力がそれぞれ演じている。