日活俳優録44 浜かおる(浜川智子) | お宝映画・番組私的見聞録

日活俳優録44 浜かおる(浜川智子)

今回は日活第8期ニューフェイスである。当時(64年)に発表されたのは、浜川智子、兜木美鈴、杉山忠彦、田村清臣、榎本智一、有村道宏の六名であった。まあ、浜川智子以外は知らん、という人が多いのではないだろうか。それでもピンと来ない人は「プレイガール」の浜かおるだと言えばわかる人もいるだろう。
浜かおるは47年生まれで、本名は上記のとおり浜川智子。64年、舟木一夫主演の日活映画「仲間たち」の出演者募集に応募して合格。バスの車掌役で出演したのがデビュー作となる。この後に日活ニューフェイスとして入社したのである。
入社してからの一作目となるのは「花咲く乙女たち」(65年)のようで、これも主演は舟木一夫だが、ヒロイン役は西尾三枝子である。後に「プレイガール」で一緒になろうとは、夢にも思わなかったであろう。同い年だが、ニューフェイスとしては西尾が1期先輩であり、方やヒロイン、方や女工役と役柄に差があったが、わずか二月後の「悲しき別れの歌」では、吉永小百合、浜田光夫に次いで、西尾三枝子、浜川智子がクレジットされているのである。役柄は西尾が浜田の妹で、浜川は小百合の友人である。
日活のヒロインといえば、三人娘のように清楚なイメージがあるのだが、浜川は顔立ちが派手で、日活向きの顔ではないと個人的には思う。そのせいか、前述のようにヒロインの友人役とか基本は助演の人であり、ヒロイン級はあるが正ヒロインとなることは、ほとんどなかった。日活には68年まで在籍していたようである。
テレビも日活制作のドラマには出ていたが、69年に宝塚映画製作のアクションドラマ「プロファイター」のレギュラーに抜擢されている。この作品で芸名を本名から浜かおるに改名している。主演は高城丈二で、佐藤友美、長沢純らが出演していたが、1クール(13話)で打ち切りとなっている。個人的には40年以上前に再放送を見た記憶はあるのだが、浜かおるが出ていたという記憶はなかった。CSでは20年ほど前に放送したらしいが、加入前だったので見れなかったのである(それ以来放送なし)。この「プロファイター」が終わった翌週から(局は違うが)スタートしたのが「プレイガール」だ。
出演のきっかけは脚本家の松浦健郎が、たまたま東宝の撮影所前の喫茶店で浜の姿を見かけたことのようだ。脚本を担当する松浦に勧められ、とりあえず1本だけという話で出演することになったという。それが「プレイガール」の第14話で、「プロファイター」終了から三か月後のことである。まさか、そこから5年間最終話(287話)までレギュラー出演するとは本人も思っていなかったであろう。先ほど、日活向きの顔ではないと書いたが東映ならぴったりな感じがする。69話からは日活の同僚だった西尾三枝子も加わり、彼女も最終話まで出演した。

浜かおるは「プレイガール」が終了してまもない75年頃、女優業から退いたようである。99年に発売された「プレイガール完全攻略」という本の中での対談では元気な姿を見せていたが。08年頃から食道がんを患い、12年に64歳で亡くなっている。