日活俳優録7 葉山良二 | お宝映画・番組私的見聞録

日活俳優録7 葉山良二

先日、この欄で取り上げた名和宏が亡くなった。85歳だったそうだが、まずは合掌。
名和は第1期日活ニューフェイスの一人であったが、第2期ニューフェイスで一番活躍したといえるのは葉山良二であろう。だが、第2期ニューフェイスの顔ぶれというのは、何故かほとんどわかっていない。葉山以外では、脇役で活躍した柳瀬志郎とミス平凡に選ばれた堀恭子が判明しているくらいで、他では準ミス平凡だった中山愛子、泉桂子も一緒に入社したので、彼女らも第2期ニューフェイスだった可能性がある。
さて、葉山良二は32年生まれで、本名は山口良一郎という。日大経済学部在学中の53年にミスター平凡に選ばれ、その縁で54年の卒業と同時に日活に入社している。ただし、この時点では事務系の社員だったらしい。まもなく俳優に転向し、田中絹代が監督した「乳房よ永遠なれ」(55年)でデビューを果たしている。これ以前に数本ノンクレジットで出演しているようだが、初めて名前が出た本作では、ヒロイン月丘夢路の恋人役といういきなりの大役であった。
翌56年からは、典型的な二枚目としてアクション路線が定着する前のメロドラマに数多く主演し、新珠美千代、芦川いづみ、南田洋子、同期である堀恭子などの相手役を務めた。
「獣のいる街」(58年)、「第三の死角」「暗黒の旅券」(59年)といったアクション映画の主演もあったが、石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎らの台頭で助演に回ることが多くなった。69年にフリーとなった後は、主に東映の任侠ものなどへ出演が多くなる。
72年に大映の女優だった浜田ゆう子と結婚。映画での共演はなかったと思われるが、同じ俳優ならばどこかで出会う機会もあっただろう。スターとしては40歳という遅い結婚ではあった。
テレビでは悪役の印象も強いが、「非情のライセンス」(73~75年)での四方刑事(シカタと読む。前回の安井昌二の本名はヨモと読む)や、「特別機動捜査隊」(76~77年)で、最後の一年のみ登場した日高主任役も印象に深い。
03年に60歳で亡くなっている。