東宝俳優録42 高橋厚子
体調不良のため、一回飛ばしてしまった。今回もちょっと短めである。
さて高橋紀子とくれば、一文字違いの高橋厚子である。
高橋厚子は49年生まれ。劇団ひまわりを経て、東宝にはニュー・タレント6期生として66年に入社している。同期にはひし美ゆり子、牧れい(宮内恵子)、小林夕岐子など後々活躍したメンバーも多い。高橋厚子はその中では、キャラが弱いような気がするが、牧れいによれば、特に将来有望と言われていたのは高橋だったという。
デビュー当時は、ノンクレジットだったり出演シーンカットというような端役も多かったが、内藤洋子との共演が多かった。「伊豆の踊り子」「育ちざかり」(67年)では、共に内藤の友人役を演じ高橋自身も注目を浴びるようになった。
テレビに目を向けると、やはり東宝の青春ドラマである。「進め!青春」(68年)では、女生徒役でレギュラーだったが、放送がメキシコオリンピックの時期と重なり、わずか11回で終了してしまう。そのため、再放送にも恵まれない作品である。ちなみに主演は浜畑賢吉であった。そして「アテンションプリーズ」(70~71年)。ここでもレギュラーを得るが、ヒロイン(紀比呂子)の友人という役柄。映画でもそうだが、ヒロインの友人と言うポジションが多い。
基本的には助演の人だったが、唯一ヒロインを演じたのが「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣」(70年)である。前回も話題にしたが、結婚の為、急遽降板した高橋紀子の代役として起用されたのが彼女だったのである。名前が似ているから高橋厚子にしておこう、と思ったわけではないだろうが、ヒロインが転がり込んできたわけだ。共演で島の娘を演じているのが同期の小林夕岐子であった。公開は「アテンションプリーズ」の直前であった。
さて、これからという感じの高橋厚子であったが、出演記録は「人形佐七捕物帳」(71年)へのゲスト出演が最後となっている。恐らくこの辺りで引退したと思われるが、その後のことなどは一切不明である。