東映俳優録9 第2期ニューフェイス(岡田敏子、古賀京子、土山登志幸) | お宝映画・番組私的見聞録

東映俳優録9 第2期ニューフェイス(岡田敏子、古賀京子、土山登志幸)

前回で第2期ニューフェイスの有名どころを紹介したが、今回はそうでない人たちが、どれくらいの期間活動し、何本くらい映画でに出演したのかを調べてみた。
まあノンクレジット出演とかもあるかもしれないし、あくまでもネット上でわかる範囲なので、正確性はないかもしれんが、ある程度の目安にはなるだろう。
女優陣で、丘さとみの次に頑張ったのはおそらく岡田敏子であろう。「Movie Walker」では、56~63年にかけて映画出演本数は40本と出てくる。キネマ旬報の「映画俳優全集・女優編」にも岡田敏子はちゃんと掲載されているのだ。高校卒業後、SKDを経て東映第2期ニューフェイスに合格。
デビューは「夕日と拳銃」(56年)で、主演の東千代之介扮する馬賊の英雄を慕う男装の娘という大役であった。
キネマ旬報ベストテンで1位になった「米」(57年)でも江原真二郎に思いを寄せて振られる娘を好演し、脚光を浴び期待の新人女優の一人であったのだが、中原ひとみなどのように役には恵まれず、脇に追いやられるようになり、最後の方は女中、ストリッパー、若い女と、まさに端役という感じになり「警視庁物語・十代の足取り」(63年)を最後に姿を消した。
古賀京子は、映画出演本数は17本と少ないが、活動期間は56~65年という結果が出た。おそらくもっと出演していると思われるが、記録上はこれだけのようだ。「少年探偵団」シリーズへの出演が目立つ。テレビでは「七色仮面」などにも出ていたようだが、「男の償い」(65年)という昼メロのヒロインが古賀京子となっている。同一人物であろうか。映画出演は62年の後、この65年に飛び「秩父水滸伝必殺剣」にその名がある。ただし東映ではなく日活の映画である。これが記録上最後の映画になっている。
稲植徳子は、珍しい名前なので目立ちそうだが、この名のクレジットを見た記憶はない。56~60年にかけて16映画という結果が出た。
萩原利子は、56~57年にかけて6映画という結果が出た。「喧嘩社員」では、萩原が若い女A、稲植が若い女Bである。いずれにしろ早くに引退したと思われる。
高倉健や今井健二以外の第2期ニューフェイスの男優に目を向けると土山登志幸の名がある。この人を「Movie Walker」で検索すると、出演映画本数は46本と結構な数が出てくるのだが、何故か時代が66~78年となっており、それ以前10年近くの記録が出てこない。
テレビでこの名前は見たことがあると思い、ドラマデータベースで調べるとやはり60年代後半からしか見つからなかった。その一つが「ジャイアントロボ」(67年)なのだが、そのロボの中に入っていたのが土山登志幸だったのである。謎の10年間は、東宝の中島春雄のようにスーツアクターみたいな仕事ばかりしていたとか、違う芸名だったとか、ノンクレジットの役ばかりだったとか、いろんな可能性はあるがわからなかった。