青雲五人の男
今回も、日テレのポスター集から目に付いたドラマ「青雲五人の男」(66年)を取り上げてみたい。
『巨匠マキノ雅弘が描く明治青春ドラマの決定版』と謳われているように、五人の男が当時の学生姿で写っているのだが、その顔ぶれが中々強烈なのである。
大木実(当時43歳)、小山田宗徳(当時39歳)、長門勇(当時34歳)、菅貫太郎(当時32歳)、上杉高也(不明)という特に若く見えるわけでもない面々が「学生」を演じたのである。
内容もほとんど不明なので想像だが、おそらく成長ドラマで、ずっと学生のわけではなく、年を取ってからの姿を中心に描いたのではないだろうか。
「細うで繁昌記」(70年)で当時40歳の新珠三千代が回想シーンで、女学生を演じたりしたように、ドラマや映画ではよくあることだ。
大木は映画スターで、長門も「三匹の侍」や「スチャラカ社員」、唯一実年齢よりは若く見える小山田はメロドラマなどで活躍していたが、菅は当時はそれほど知られた存在ではなかったかもしれない。強烈な悪役としてお馴染みになるのは70年代になってからだろうか。本作の翌年あたりから、様々なテレビ時代劇に悪役ゲストとして顔を出すようになる。とにかく、本作のような役柄(性格は不明だが)は珍しいといえる。
そして、よくわからんのが上杉高也。上川隆也と上杉達也を合わせたような名前で知っているような気になってしまうが、詳細を知っている人はあまりいないのでは?出演経歴を調べると日本電波映画製作ドラマへの出演が多いようだ(本作も日本電波の制作である)。「琴姫七変化」では、毎回のように斬られていたといような記事もあったので、エクラン社の役者だったのかもしれない。前述の「三匹の侍」や「素浪人花山大吉」へのゲスト出演もあったようだが、70年代の初めには姿を消してしまったようである。ポスターで上杉は他の四人より後方に位置している。
他のレギュラーは藤山寛美、長門裕之、新城みち子など。
一時間ドラマのはずだが、ポスターには夜8時~9時30分と書かれている。当時(今もだが)90分の連続ドラマというのはほとんど聞いたことがないし、1話だけ90分スペシャルというようなことも当時はなかったように思うが。単なる間違いかもしれんけれども。
主題歌は北島三郎「青雲五人男」である。