すばらしい松おじさん/ふろたき大将
今、東映チャンネルで東映児童映画の世界という特集をやっている。小学校時代、視聴覚室などで上映したりするあれである(と思う)。個人的にはどんな作品が上映されたかは全く記憶はないのだが、その児童映画にハナ肇が出ていたとは全く知らなかった。「すばらしい松おじさん」(73年)という約45分くらいの作品がそれで、ハナはもちろんその「松おじさん」を演じている。クレージーからはもう一人・安田伸も(いつもどおり)ちょこっと出演。他に浮田佐武郎、福田トヨ、そして少年役は土屋信之。土屋はドラマ「1・2・3と4・5・ロク」で四郎少年を演じていた子役である。73年だとぎりぎり見ていた可能性はあるが、前述のとおり記憶にないところをみると、まあ見てはいなかったのだろう。以上。
で、終わってしまうと短すぎるので、もう一つ東映児童映画から、少しここでも触れたことのある「ふろたき大将」(55年)を。
時代が時代なので、戦災孤児の集まった学校が舞台となっている。その校長が神田隆で、「警視庁物語」の捜査主任役とか60年代半ばくらいまでは善人の役がほとんどだった。教師の一人が梅津栄だが、顔はわかるのだが、体形がびっくりするくらいスマートなことに驚く。主人公の母親役である原ひさ子はまだお婆ちゃんではなかった。そして、その主役の少年が石橋蓮こと石橋蓮司、当時14歳である。60年代の初めくらいまでは蓮司ではなく蓮であった。ともかく子供の頃からあの顔なのに驚く。宮脇康之とか金子吉延のような可愛い系の子役より、蓮司を筆頭に根岸一正とか市川好郎のような可愛くない顔の子役の方が結局は悪役として長持ちしたといえる。そんな蓮司ももうすぐ70歳である。