竜馬がゆく(65年版) | お宝映画・番組私的見聞録

竜馬がゆく(65年版)

東伸テレビ映画は65年に倒産して姿を消してしまうのだが、その時点でも「水戸黄門(ブラザー劇場)」と「竜馬がゆく」の二本が放送されていた。
「水戸黄門」の方は以前にも書いたが、50話までが東伸の制作で、残り(51~61話)は松竹テレビ室が引き継いだ。「竜馬がゆく」の方は倒産後も(1ヶ月程度だが)、放送されていたようだが、完結したのか途中終了だったのかは不明だ。先に収録していた分を放送したのかもしれない。ちなみにこの二本は同じ月曜日に放送されていた。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は何度かテレビ化されているが、この東伸テレビ版が第1号である。監督はマキノ雅弘が務めている。
主役の坂本竜馬には中野誠也で、役柄がわかっているものでは勝海舟に田村高廣、桂小五郎に東千代之介、吉田東洋に島田正吾、岡田以蔵に佐藤慶、中岡慎太郎に工藤堅太郎といったところ。他は役柄不明だが、近衛十四郎、嵐寛寿郎、池部良、南田洋子、丘さとみ、津川雅彦、芦田伸介、内田良平らに加え、村田英雄、田畑義夫、アイ・ジョージといった歌手や中山昭二、巽秀太郎、轟謙二という「特別機動捜査隊」のメンバーなども出演していた。ちなみに轟は西郷隆盛の役(イメージ的にはよく似ている)だったようだ。
いずれにしろ大河ドラマなみの豪華メンバーだったようだ。
この3年後「竜馬がゆく」はNHK大河ドラマとして、北大路欣也の主演で放送されている。テレビシリーズとして放送されたのは、意外にもこの2回だけで、後は82年の12時間超ワイドドラマ(主演・萬屋錦之介)や、97年(主演・上川隆也)、04年(主演・市川染五郎)の正月スペシャルドラマとして放送されている。
これら東伸テレビの作品は、倒産の折に借金の形としてフィルムが持ち出されて、所在不明となっているものが多いという。