走れ!左源太 | お宝映画・番組私的見聞録

走れ!左源太

前回に引き続き坂口祐三郎の話題である。
牧口徹から坂口祐三郎になったのは「走れ!左源太」(64年)というドラマから。本人の意思とは関係なく、東映側に変えられたようである。坂口名義になってからは、映画出演の記録は一作(続・てなもんや三度笠)しかなく、完全にテレビの人となっている。
「走れ!左源太」について調べてみたが、見事なくらい情報がない。18時台に放送にされいたので、少年向け時代劇ではあったようだ。主演は坂口とニューフェース同期の嶋田景一郎で、他に前項の「七人の騎士」の一人でもあった山波新太郎などが出演していたことくらいしかわからなかった。
嶋田景一郎といえば、「赤影」で織田信長の役で一度出演していたくらいしか印象にないが、主役をやったのは嶋田の方が先だったのである。坂口の著書では、嶋田はこの後すぐ俳優をやめたように書かれているが、実際は71年頃までは出演記録がある。
坂口と嶋田、松竹からの移籍組である林彰太郎は当時「三野郎」という語呂の悪い形で売り出されていたが、特に三人が共演した作品というのはないようだ。林は60年代の半ばからヤクザ映画の常連となり、地味に長く活躍することになる。嶋田は映画出演自体がほとんどないのだが「日本暗殺秘録」(69年)に出演し、林と共演している。坂口にもヤクザ映画路線の話はあったそうだが、赤影のイメージもあり断ったそうである。まあ、70年代に入って普通に悪役を演じているのも見かけたが。