男が血を見た時/太陽と血と砂 | お宝映画・番組私的見聞録

男が血を見た時/太陽と血と砂

日活ラストの作品を前項でやったので、今度は久々に新東宝に目を向けてみようと思ったりする。
前々項で「特別機動捜査隊」に触れたが、番組スタートは61年10月と新東宝が潰れた直後であった。それに加え番組プロデューサーの中井義が新東宝の出身ということもあり、東映以外では新東宝出身の俳優が多く出演することになる。
レギュラー刑事では中山昭二、伊達正三郎、松原光二、そしてセミレギュラーとなる村上記者役の村上不二夫、ゲストでは松本朝夫、沼田曜一、江見俊太郎、浅見比呂志、鮎川浩、林寛といった元・新東宝勢がたびたび顔を出している。
その中から新東宝末期のスター(候補)であった松原光二をピックアップしてみる。といっても、この人の詳細なデータは何故か見当たらず、正確な年齢とかは不明である。
デビューはおそらく60年、当時は松原緑郎と名乗っていた。何本か脇役で出演したのち、「男が血を見た時」で初主演。多分20歳くらいだったと思われる。ブラックジャガーというカミナリ族の一員の役で、ヒロインは三ツ矢歌子で、浅見比呂志がライバル役、高宮敬二、沼田曜一の他、悪役は鳴門洋二が演じている。
その三ヶ月後の「太陽と血と砂」でも三ツ矢歌子とのコンビで主演。池内淳子が松原の姉役だが、三人組の愚連隊に暴行されて自殺してしまう。松原は彼らに復讐するというストーリー。
三人組のリーダーが鳴門洋二で、前作に続いて松原対鳴門の戦いとなる。三ツ矢はその鳴門の妹という設定。他の二人は津川豊と黒丸良(マグマ大使の木田記者)で、寺島達夫が池内の恋人役で出演している。