夢のハワイで盆踊り | お宝映画・番組私的見聞録

夢のハワイで盆踊り

本間千代子が西郷輝彦の直前にコンビ(映画で共演という意味)を組んでいたのが、舟木一夫である。一作目の「君たちがいて僕がいた」は東映青春歌謡映画の第1弾となった作品なのだが、これは以前このブログでも取り上げたので2作目の「夢のハワイで盆踊り」(64年)をピックアップする。
舞台はタイトルどおり、当時は憧れの地であったハワイである。舟木と本間を含めた若者七人組が映画では活躍するが、他のメンバーは当時はまだ歌手のイメージだった「うっかり八兵衛」高橋元太郎にくわえ、コロンビア・ローズ、浜田たえ子、高見理紗、そして堺正章である。高橋と堺は三枚目コンビといった感じ。堺は当時18歳で、すでにスパイダースには参加していたが、本格的デビューはこの翌年の話で、まだ角刈りであった。
コロンビア・ローズって当時既におばちゃんじゃないのかって、思ってしまったが、本作に登場するのは二代目で、当時は舟木と同じ20歳であった。現在は三代目が活動しているようだ。
主題歌である「夢のハワイで盆踊り」は、舟木と本間、そして高橋元太郎、コロンビア・ローズの4人で歌っており、マチャアキは参加していない。
浜田たえ子は映画はこれ1作のようなので、よくわからない。そして高見理紗。知っている人もいるかと思うが、高見エミリー(鳩山邦夫婦人)の実姉である。随分大人びて見えるが、当時まだ15歳。話題にはなっていたようだが、映画出演は結局この64年に四本に出演しただけ。テレビの方も「マグマ大使」(66年)へのゲスト出演が記録上は最後になっており、あっという間に引退してしまったようである。マグマ大使では、チクルという宇宙少女の役だったと思っていたら、リーザというパル遊星人王妃の役であった。4回に渡って出演したようだが正直あまり印象に残っていなかった。
話しがそれたが、本作には笠智衆、加藤治子、大村文武なども顔を見せている。ところで、本作では本間の役名は風間千代子というが、高橋元太郎の本名は風間元太郎だ。本名の方が芸名っぽいと思うのは私だけではあるまい。