遊撃戦
三橋達也と佐藤允の共演ドラマといえば「東京コンバット」以外にも「遊撃戦」(66年)というのがある。簡単に言えば「独立愚連隊」のテレビ版のようなもので、岡本喜八も監修及び脚本として参加している。脚本の中みね子とは岡本みね子つまり喜八夫人のことである。
舞台は中国大陸で飛行場爆破に向かう遊撃隊を描いている。撮影自体は中国ではなく鳥取砂丘で行なわれたという。
遊撃隊のメンバーは主役の佐藤允に加え、堺左千夫、大木正司、小川安三という岡本作品の常連組、そして小坂一也、寺田誠という面々。隊長は三橋達也だったのだが、序盤戦で退場してしまうのである。
ゲストはやはり岡本作品常連の中谷一郎、中丸忠雄、草川直也、伊藤雄之助、そして西村晃、左卜全、藤原釜足、池部良なども顔を見せている。
堺左千夫は存在感のある脇役といったポジションが多いが、記念すべき東宝ニューフェースの1期生で、あの三船敏郎の同期生である。小川安三も東宝の脇役俳優だが、割合目立つのは喜八作品のみといった感じ。70年代半ばに姿を消したが、事業家に転身したようである(未確認)。大木正司は俳優座の7期生で、ちなみに同期が田中邦衛、露口茂、山本学、藤巻潤、井川比佐志といった蒼々たるメンバー。声優としての活動もあり「聖戦士ダンバイン」などに出演、昨年11月に亡くなっている。
最年少の寺田誠(当時22歳)だが、父は歌舞伎役者嵐芳三郎、兄は嵐圭史。専ら声優としての活動が多く、現在も「麦人」の名で洋画、アニメに関わらず渋い声を響かせている。小坂一也は53年にワゴンマスターズの一員として歌手デビューしたが、後に松竹と契約し俳優として活動するようになる。岡本作品は恐らく本作が初である。
最終回を前に寺田が戦死し、残ったメンバーも最終回で全員…。数年前CSでも放送され、DVDも発売されているようなので、興味のある方はどうぞ。
ちなみに、当時の裏番組は「東京コンバット」ならぬ、本家「コンバット」であった。