花の高2トリオ 初恋時代
桜田淳子、山口百恵、森昌子の3人が共演、主役をはった唯一の作品といえば「花の高2トリオ 初恋時代」(75年)である。デビューした当時は「中3トリオ」だったが、進級するごとに呼び名は変わっていった。
正直、この3人にはあまり興味のなかった自分だが、この映画のことは覚えている(見てはいないけれども)。役名のミドリ(昌子)、アオイ(百恵)、アカネ(淳子)というのも何となく記憶にあった。
淳子は気が強く、百恵はミステリアスな感じで、昌子はイモっぽい…いや素朴な感じといった設定になっている。
この三人が惚れてしまうのが夏夕介。当時は「愛と誠(テレビ版)」の誠役のイメージが強いころであろうか。他にはフランキー堺、南田洋子、藤田弓子、川口厚、そして「スタ誕」のコーナーからタレントになった黒部幸英が愛称だったクロベー名義で出演している。
主題歌はタイトルにもなっている「初恋時代」で、三人が一緒に歌っているが、このバージョンはCD化(レコード化)されていないようだ。しかし、それぞれがソロで歌っているバージョンが存在し、それぞれのアルバムなどに収録されているようだ。
アイドル歌手三人が出演していながら、劇中で三人が歌うシーンはないようである。つまり「女優」に徹した作品なのである。
制作は堀威夫(ホリプロ)、相澤秀禎(サンミュージック)とそれぞれの社長が名を連ねている。桜田のみサンミュージックなのは、最初に森がホリプロに行き、有力株がホリプロばかりに集まるのはよくないという政治的事情もあったらしい。
本作もソフト化はされていないようである。先の主題歌三人一緒バージョンが発売されないように、いろいろ権利関係が難しいのかもしれない。