恋は放課後/ときめき | お宝映画・番組私的見聞録

恋は放課後/ときめき

桜田淳子の出演した映画を調べてみると、まずデビューした73年に「恋は放課後」「ときめき」という2作にたて続けに出演している。とはいっても、どちらも役やセリフがあるわけではなく、彼女が歌っているシーンが映し出されるだけのようだ。
「恋は放課後」は主演が松坂慶子、沖雅也、そして「ミラーマン」の石田信之である。これは松坂慶子が美人熱血教師に扮して、不良生徒たち相手に奮闘し、ラグビー部を結成し彼らを入部させるという、東宝・日テレの青春ドラマと同じことをやるのである。しかも脚本は「飛び出せ青春」などを書いた鎌田敏夫で、石橋正次が生徒役で出ていたり、穂積隆信が教師役で出演したりしている。しかし、本作は東宝ではなく松竹の作品である。石田信之がその不良生徒のリーダー、沖雅也は生徒ではないが、その兄貴分的存在らしい。
他にもフランキー堺、左とん平、秋谷陽子、そして桜田淳子同様に西城秀樹が歌っているシーンもあるらしい。
「ときめき」は四人の女子高生が主演で、栗田ひろみ、浅田美代子、秋谷陽子、海野まさみが扮している。栗田ひろみは当時のアイドルの一人だが、印象より活動期間は短い。80年代初頭には姿を消してしまったようである。そして浅田美代子はややこしいが新人歌手・浅田美代子の役を演じている。歌手をやめようかと悩んだりする役柄だ。よくある役名をそのまま芸名にしてデビューしたというパターンではない。彼女のデビューは「時間ですよ」である。秋谷陽子は前述の「恋は放課後」にも出演しているように当時、結構活躍していたようだ。いまも現役のようである。海野まさみは詳細不明で、本作だけの出演かもしれない。
男性陣は「飛び出せ青春」村野武憲、「ウルトラセブン」森次晃嗣、そしてこちらにも沖雅也が登場している。
桜田淳子が映画で「役」を貰うのは次のモリケン主演「ひとつぶの涙」が最初となる。