坊っちゃん(映画版) | お宝映画・番組私的見聞録

坊っちゃん(映画版)

予告どおり、歴代の「坊っちゃん」映画について取り上げてみたい。
第1作が35年、昭和でいうと10年である。制作はP.C.L、東宝の前身である。
 宇留木浩(坊つちゃん)、夏目初子(マドンナ)、徳川夢声(たぬき)、森野鍛冶哉(赤シャツ)、丸山定夫(山嵐)、東屋三郎(のだいこ)、藤原釜足(うらなり)、英百合子(清)。
さすがに古すぎてキャストでは、徳川夢声と藤原釜足くらいしかわからない。前項で触れたとおりタイトルは「坊つちゃん」で「つ」が大文字だったらしい。宇留木浩の妹は細川ちか子で、山嵐役の丸山定夫と結婚している。宇留木は本作の翌年、狭心症で急死、まだ33歳であった。丸山は45年、広島に巡業中に原爆に遭い、数日後に亡くなっている。
第2作は53年、制作は東京映画、まあ東宝である。
 池部良(坊っちゃん)、岡田茉莉子(マドンナ)、小堀誠(たぬき)、森繁久弥(赤シャツ)、小沢栄太郎(当時は栄・山嵐)、多々良純(のだいこ)、瀬良明(うらなり)、浦辺粂子(清)。
何故か長生きの人ばかりである。池部、森繁、岡田は健在、多々良、浦辺は90近くまで生き、小沢も亡くなったのは79歳の時だ。小堀誠は「次郎長三国志」の小堀明男の父である。
第3作は58年で、これは前項を参照のこと。以降の3作~5作はすべて松竹の制作である。
第4作は66年で、キャストは次のとおり。
 坂本九(坊っちゃん)、加賀まりこ(マドンナ)、古賀政男(たぬき)、牟田悌三(赤シャツ)、三波伸介(山嵐)、藤村有弘(のだいこ)、大村崑(うらなり)、三木のり平(小使)。
コメディ色の強そうなキャスティングである。古賀政男は古賀メロディでお馴染みの作曲家である。本作では音楽も担当している。坊っちゃんには小川大助という名前がついている。2作目とは対照的に坂本九、三波伸介、藤村有弘など若くして亡くなった人が目立つ。
第5作は77年、現状最後の映画「坊っちゃん」である。
 中村雅俊(坊っちゃん)、松坂慶子(マドンナ)、大滝秀治(たぬき)、米倉斉加年(赤シャツ)、地井武男(山嵐)、湯原昌幸(のだいこ)、岡本信人(うらなり)、荒木道子(清)。
坊っちゃんには近藤大助という名前がついている。本作だが、自分は加入していないチャンネルなので気付かなかったが、これを書いている今日、CSで放送されていた。決して合わせたわけではないのであしからず。