事件記者(日活版) その2
前項の続きである。日活の「事件記者」シリーズのゲストについて目を向けてみる。結論から言えば、大物と言われるようなゲストはいない。レギュラーが多いし、SPだということもあるのだろう。
一番目立つのは、やはり第1作の宍戸錠であろう。ネット上で見つけたポスター(他にもあるかもしれないが)には、主演の沢本忠雄を含めてレギュラー陣の姿はなく、宍戸とその相棒役だった野呂圭介(だと思う)がでかでかと載っているのである。このコンビだとどうしても「どっきりカメラ」を思い出してしまう。しかし宍戸錠はこの時点(59年7月)では、まだスターといえるまでの存在ではなかったと思う。野呂圭介は6作目の「深夜の目撃者」でも犯人役を演じている。伊那記者(滝田裕介)の婚約者を演じているのが丘野美子で、5作目の「影なき男」で二人は結婚する。丘野美子の活躍時期は58年~62年くらいまでと短い。日活を退社して最後に出演した映画が「波止場で悪魔が笑うとき」(62年)という、5本しか存在しない大宝配給作品の1本だったりする。
後はその「影なき男」に出演した待田京介、3作目「仮面の脅迫」の垂水悟郎、4作目「姿なき狙撃者」の深江章喜、南風夕子(2作目「真昼の恐怖」にも出演)、7作目「時限爆弾」に竹本記者(高原駿雄)の妹役として出演した稲垣美穂子、8作目「狙われた十代」の杉山俊夫、草薙幸二郎といったところであろうか。
以前も書いたが、個人的には沢本忠雄に日活のイメージがないのだが、日活では人気の軸であったアクション作品に、あまり出演していなかったこともあるのだろう。その坊ちゃんぽい容姿から、専ら歌謡映画や恋愛物が主であったため、人気の点でも一歩遅れをとる結果となったようだ。事件記者シリーズの終わった62年に日活を退社しており、その後は「どてらい奴」や「あかんたれ」などで活躍している。
一番目立つのは、やはり第1作の宍戸錠であろう。ネット上で見つけたポスター(他にもあるかもしれないが)には、主演の沢本忠雄を含めてレギュラー陣の姿はなく、宍戸とその相棒役だった野呂圭介(だと思う)がでかでかと載っているのである。このコンビだとどうしても「どっきりカメラ」を思い出してしまう。しかし宍戸錠はこの時点(59年7月)では、まだスターといえるまでの存在ではなかったと思う。野呂圭介は6作目の「深夜の目撃者」でも犯人役を演じている。伊那記者(滝田裕介)の婚約者を演じているのが丘野美子で、5作目の「影なき男」で二人は結婚する。丘野美子の活躍時期は58年~62年くらいまでと短い。日活を退社して最後に出演した映画が「波止場で悪魔が笑うとき」(62年)という、5本しか存在しない大宝配給作品の1本だったりする。
後はその「影なき男」に出演した待田京介、3作目「仮面の脅迫」の垂水悟郎、4作目「姿なき狙撃者」の深江章喜、南風夕子(2作目「真昼の恐怖」にも出演)、7作目「時限爆弾」に竹本記者(高原駿雄)の妹役として出演した稲垣美穂子、8作目「狙われた十代」の杉山俊夫、草薙幸二郎といったところであろうか。
以前も書いたが、個人的には沢本忠雄に日活のイメージがないのだが、日活では人気の軸であったアクション作品に、あまり出演していなかったこともあるのだろう。その坊ちゃんぽい容姿から、専ら歌謡映画や恋愛物が主であったため、人気の点でも一歩遅れをとる結果となったようだ。事件記者シリーズの終わった62年に日活を退社しており、その後は「どてらい奴」や「あかんたれ」などで活躍している。