警視庁物語
今回も「『七人の刑事』と幻の刑事ドラマ」という本から仕入れた知識なのだが、以前ここでも取り上げた東映の映画「警視庁物語」シリーズ(56年~64年)には、テレビ版が存在していた。いや、テレビ版というと多少語弊がある。シリーズ24本の中から(前後編もあるが)16本を、1時間ドラマとした「警視庁物語」(67年)が放送されたのである。映画本編も60分前後の作品だが、テレビとなると正味50分程度と思われるので若干編集されていると予想される。
放映順はバラバラで第1話としてシリーズ第18作「謎の赤電話」(62年)が放送され、第2話がシリーズ第14作「聞き込み」(60年)だったりする。12話として第23作「自供」(64年)が放送されたかと思えば13話は第1作である「逃亡五分前」(56年)、14話は第22作「十代の足取り」(63年)とシリーズ初期と後期をいったりきたりしている。
メンバーは固定制ではないが、ほぼ前作に出演しているのが堀雄二、神田隆、花沢徳衛、山本麟一である。ここから「七人の刑事」へと繋がる堀雄二やベテラン刑事風な花沢徳衛はわかるが、自分くらいの世代でも神田隆や山本麟一は悪役のイメージしかないので、長いこと刑事役だったのが不思議な感じさえしてしまう。後は波島進(七色仮面)、中山昭二(ウルトラセブン)、大村文武(月光仮面)、南廣(マイティジャック)、千葉真一(アラーの使者)といったヒーロー番組に出演していた役者たちが入れ替わり立ち代りで刑事役を演じていた。
この翌週から放映されたのが「刑事くん」ではなく「刑事さん」(67年)という番組である。出演者は「警視庁物語」とあまり変わっていないが、こちらはテレビ用のオリジナルである。しかしわずか9話で終了している(翌年第2シーズンが放映されている)。テレビ版「警視庁物語」と合わせると25話となるので、「刑事さん」のための穴埋めだったのだろうか。編集するだけで済むし。穴埋めの方が長いというのも変な話だけれども。
放映順はバラバラで第1話としてシリーズ第18作「謎の赤電話」(62年)が放送され、第2話がシリーズ第14作「聞き込み」(60年)だったりする。12話として第23作「自供」(64年)が放送されたかと思えば13話は第1作である「逃亡五分前」(56年)、14話は第22作「十代の足取り」(63年)とシリーズ初期と後期をいったりきたりしている。
メンバーは固定制ではないが、ほぼ前作に出演しているのが堀雄二、神田隆、花沢徳衛、山本麟一である。ここから「七人の刑事」へと繋がる堀雄二やベテラン刑事風な花沢徳衛はわかるが、自分くらいの世代でも神田隆や山本麟一は悪役のイメージしかないので、長いこと刑事役だったのが不思議な感じさえしてしまう。後は波島進(七色仮面)、中山昭二(ウルトラセブン)、大村文武(月光仮面)、南廣(マイティジャック)、千葉真一(アラーの使者)といったヒーロー番組に出演していた役者たちが入れ替わり立ち代りで刑事役を演じていた。
この翌週から放映されたのが「刑事くん」ではなく「刑事さん」(67年)という番組である。出演者は「警視庁物語」とあまり変わっていないが、こちらはテレビ用のオリジナルである。しかしわずか9話で終了している(翌年第2シーズンが放映されている)。テレビ版「警視庁物語」と合わせると25話となるので、「刑事さん」のための穴埋めだったのだろうか。編集するだけで済むし。穴埋めの方が長いというのも変な話だけれども。