電送人間
ブログも長くやっていると何を取り上げたか忘れてしまうのである。前々項で取り上げた「血とダイヤモンド」であるが、実は2年ほど前に既に取り上げていた作品であった。当然のごとく内容がだぶってしまっている部分があるが、タイトルに「その2」を加えるだけで、後はそのままにしておきたい(面倒だし)。
というわけで、今回は福田純繋がりで「電送人間」(60年)である。俗に言う東宝変身人間シリーズ三作の一つでなので、結構有名な作品であろう。ここでも取り上げたような気がしていたが、「美女と液体人間」「ガス人間第一号」と三作とも取り上げていなかった。「美女と液体人間」と「ガス人間第一号」は特撮映画では有名な本多猪四郎が監督だが、本作は何故か監督デビュー二作目の福田が監督となっている(本多のチーフ助監督を務めていたからであろう)。そのせいか、本作は人間ドラマを重視し特撮はさほど使われていない。
主演は鶴田浩二で、おそらく彼唯一の特撮作品であろう。福田とは東宝に来た時から付き合いがあったということで出演したようだが、やはりあまり乗り気ではなかったようである。この作品に出たのが原因かどうかは不明だが、この後まもなくして鶴田は東映へと移籍している。
他の出演者は白川由美、平田昭彦、土屋嘉男、河津清三郎、堺左千夫、田島義文、佐々木孝丸に加えて松村達雄や天本英世らも出演している。肝心の電送人間を演じるのが中丸忠雄である。本人はオバケのような役と思ったようで、実はプロデューサーの田中友幸にガス人間役も依頼されたそうだが、思わず断ってしまったという(これが原因で数ヶ月干されたという)。結局ガス人間役は三作すべてに出演している土屋嘉男が演じている。
土屋は「七人の侍」と同時期に撮影していた「ゴジラ」の撮影に黒澤の目を盗んで見学にいったというくらい、こういった作品が好きなようである。
というわけで、今回は福田純繋がりで「電送人間」(60年)である。俗に言う東宝変身人間シリーズ三作の一つでなので、結構有名な作品であろう。ここでも取り上げたような気がしていたが、「美女と液体人間」「ガス人間第一号」と三作とも取り上げていなかった。「美女と液体人間」と「ガス人間第一号」は特撮映画では有名な本多猪四郎が監督だが、本作は何故か監督デビュー二作目の福田が監督となっている(本多のチーフ助監督を務めていたからであろう)。そのせいか、本作は人間ドラマを重視し特撮はさほど使われていない。
主演は鶴田浩二で、おそらく彼唯一の特撮作品であろう。福田とは東宝に来た時から付き合いがあったということで出演したようだが、やはりあまり乗り気ではなかったようである。この作品に出たのが原因かどうかは不明だが、この後まもなくして鶴田は東映へと移籍している。
他の出演者は白川由美、平田昭彦、土屋嘉男、河津清三郎、堺左千夫、田島義文、佐々木孝丸に加えて松村達雄や天本英世らも出演している。肝心の電送人間を演じるのが中丸忠雄である。本人はオバケのような役と思ったようで、実はプロデューサーの田中友幸にガス人間役も依頼されたそうだが、思わず断ってしまったという(これが原因で数ヶ月干されたという)。結局ガス人間役は三作すべてに出演している土屋嘉男が演じている。
土屋は「七人の侍」と同時期に撮影していた「ゴジラ」の撮影に黒澤の目を盗んで見学にいったというくらい、こういった作品が好きなようである。