東京ぼん太のテレビ番組 | お宝映画・番組私的見聞録

東京ぼん太のテレビ番組

もう一つ東京ぼん太の話題だが、テレビの方に目を向けてみたい。68年は映画のほうも「田舎っぺシリーズ」で好調だった東京ぼん太だが、当然テレビのほうもぼん太番組がいくつか存在していた。
まずは文字通り「東京ぼん太ショー」。これは説明は不要であろう。というより、余程の長寿番組でもなければ、こういったショー番組の内容がわかるはずもない。
そして「百年目の田舎っぺ」。これは、タイトルどおり映画の「田舎っぺシリーズ」をそのままテレビにもって来た企画であろう。田舎青年が東京で成功するまでを描いた物語。共演は宍戸錠、城野ゆき、梓英子、横山道代などである。
もう一つ、ぼん太がタイトルについているのが「ぼん太のド・サイケ紳士録」という番組。そのタイトルや解説にある「毎回、現代に生きるいろいろな人から、珍談奇談を聞かせてもらい、その人の人生模様を拝見する」となっているのでトークショー的な番組と思いきや、それは「テレビドラマ全史」という本なので、おそらくドラマのはずである。Web上でもぼん太に役名がついていたりするので、まあドラマなのだろう。他の出演者は応蘭芳、天本英世、梓英子、由美かおるなどである。
翌69年になると、ぼん太が冠となる番組は見当たらなくなる。「世界ビックリアワー」なる番組で司会をやっていたのが目立つ程度である。
翌70年、久々にぼん太の名がタイトルになった番組が…と思いきや、それは「プレイガール」の第83話でサブタイが「ぼん太の田舎っぺ残侠伝」というものであった。
この頃になるとコント55号やドリフターズの人気が沸騰しはじめ、もうぼん太の時代ではなくなってしまったという感がある。一度人気が出すぎてしまうと、それだけ大きく落ち込んでしまったように見えてしまうのも、ある意味悲劇である。