七人の挑戦者
61年に入ると石原裕次郎がスキー事故で大怪我を負い、赤木圭一郎が亡くなった。主演スターの相次ぐ離脱に日活では急遽、二谷英明と宍戸錠をダイヤモンドラインの一角に加えることにした。
「七人の挑戦者」(61年)は当時、助監督だった熊井啓が赤木圭一郎のために、書いた脚本だったという。主演は二谷英明となり、二谷扮するかつて恋人を殺されたジャズマンが「セブンガイズ」というバンドのメンバーとともに悪と戦うといったストーリー。セブンガイズのメンバーは二谷の他、小高雄二、沢本忠雄、葉山良二と主演も務めるメンツが並び、武藤章生、木浦佑三、小野良、そしてバンドボーイとして杉山俊夫といった面々。小野良という人は聞いたことがないが、58年~63年頃まで日活作品によく出ていたようだ。木浦佑三は59年~71年にかけて120本以上の日活作品に出演している。印象に残りにくい顔だが、その名前だけは日活作品では必ずといっていいほど見かける。この人、キネマ旬報の日本映画俳優全集では、出生地、生年月日とも不明となっており、ある意味謎の人である。その木浦は麻薬の運び屋(悪人ではないが)で、それを追っていた麻薬Gメンが小高であったというオチもある。
二谷の殺された恋人が「プレイガール」のオネエこと沢たまき、悪徳興行師が「ザ・ガードマン」の神山繁、その部下が内田良平、セブンガイズのプロダクション社長が小沢昭一。桂小金治、吉行和子なども出演している。神山繁はやはり大映で正義役のイメージが強いが、日活アクションでは悪役であった(見た記憶はないけれども)。
あと本作は和泉雅子の日活女優としてのデビュー作となっている。
「七人の挑戦者」(61年)は当時、助監督だった熊井啓が赤木圭一郎のために、書いた脚本だったという。主演は二谷英明となり、二谷扮するかつて恋人を殺されたジャズマンが「セブンガイズ」というバンドのメンバーとともに悪と戦うといったストーリー。セブンガイズのメンバーは二谷の他、小高雄二、沢本忠雄、葉山良二と主演も務めるメンツが並び、武藤章生、木浦佑三、小野良、そしてバンドボーイとして杉山俊夫といった面々。小野良という人は聞いたことがないが、58年~63年頃まで日活作品によく出ていたようだ。木浦佑三は59年~71年にかけて120本以上の日活作品に出演している。印象に残りにくい顔だが、その名前だけは日活作品では必ずといっていいほど見かける。この人、キネマ旬報の日本映画俳優全集では、出生地、生年月日とも不明となっており、ある意味謎の人である。その木浦は麻薬の運び屋(悪人ではないが)で、それを追っていた麻薬Gメンが小高であったというオチもある。
二谷の殺された恋人が「プレイガール」のオネエこと沢たまき、悪徳興行師が「ザ・ガードマン」の神山繁、その部下が内田良平、セブンガイズのプロダクション社長が小沢昭一。桂小金治、吉行和子なども出演している。神山繁はやはり大映で正義役のイメージが強いが、日活アクションでは悪役であった(見た記憶はないけれども)。
あと本作は和泉雅子の日活女優としてのデビュー作となっている。