吸血髑髏船
ここしばらくは新東宝の作品を取り上げていたが、「花嫁吸血魔」「女吸血鬼」ときたところで、たまたまCSで「吸血」の文字がタイトルとなる作品が放映されたので、そちらを取り上げようと思う。松竹の怪奇特撮映画第二弾である「吸血髑髏船」(68年)である。じゃあ第一弾は何かといえば、以前ここでも取り上げた「吸血鬼ゴケミドロ」(68年)で、こちらはSF色の強い作品であったが、「吸血髑髏船」はモノクロであり、より怪奇色の強い作品となっている。
主演は松岡きっこで、子供の頃から馴染みのある女優だが、彼女とか真理アンヌとかは当時は本当に美女であった。明るいキャラか悪女キャラかというイメージがあるので、本作のような怨念とか復讐とかは似合わない気もする。
ストーリーは、ヒロイン(松岡)の双子の姉(松岡二役)がその婚約者である船医(西村晃=年の差婚のようだ)の乗船した船・竜王丸が海賊たち(内田朝雄、小池朝雄、山本紀彦、金子信雄ら)に襲われ、乗組員らは全員惨殺される。三年後、ヒロインは教会に引き取られ、神父(岡田真澄)と暮らしていた。ある日恋人(入川保則)と海へ行くと漂流していた竜王丸を発見。そこで彼女は姉の霊に憑依され、復讐を開始し、内田、小池、山本を死に追いやる。実は冒頭で海賊の中に、顔に大きなやけどを負った正体不明の男がいたのだが、これはだいたい岡田か入川しかいないと見当がつく。実は岡田こそが姉を殺害した本人で、醜い素顔の上にマスクを被っていたのであった。
女が生きているかもしれないと竜王丸に向かった岡田と金子だったが、生きていたのは西村で彼の作った劇薬で金子と岡田も結局命をおとし、ヒロインきっこも竜王丸と共に海に沈んでいく。
本作の特撮は(あまりないが)「ゴケミドロ」同様に日本特撮映画株式会社が担当しているが、翌年には特撮SFブームが下火になり解散に追い込まれている。71年にまたブームは復活するのだが。
それにしても、内田朝雄(当時48歳)、金子信雄(当時43歳)、小池朝雄(当時37歳)と平均年齢の高い海賊たちである(岡田真澄は33歳、山本紀彦は25歳)。内田、金子、小池は年よりもずっと老けて見えるタイプだし、彼らが機関銃をぶっぱなしたり、どこか無理があるような気がしてしまうのは私だけだろうか。
主演は松岡きっこで、子供の頃から馴染みのある女優だが、彼女とか真理アンヌとかは当時は本当に美女であった。明るいキャラか悪女キャラかというイメージがあるので、本作のような怨念とか復讐とかは似合わない気もする。
ストーリーは、ヒロイン(松岡)の双子の姉(松岡二役)がその婚約者である船医(西村晃=年の差婚のようだ)の乗船した船・竜王丸が海賊たち(内田朝雄、小池朝雄、山本紀彦、金子信雄ら)に襲われ、乗組員らは全員惨殺される。三年後、ヒロインは教会に引き取られ、神父(岡田真澄)と暮らしていた。ある日恋人(入川保則)と海へ行くと漂流していた竜王丸を発見。そこで彼女は姉の霊に憑依され、復讐を開始し、内田、小池、山本を死に追いやる。実は冒頭で海賊の中に、顔に大きなやけどを負った正体不明の男がいたのだが、これはだいたい岡田か入川しかいないと見当がつく。実は岡田こそが姉を殺害した本人で、醜い素顔の上にマスクを被っていたのであった。
女が生きているかもしれないと竜王丸に向かった岡田と金子だったが、生きていたのは西村で彼の作った劇薬で金子と岡田も結局命をおとし、ヒロインきっこも竜王丸と共に海に沈んでいく。
本作の特撮は(あまりないが)「ゴケミドロ」同様に日本特撮映画株式会社が担当しているが、翌年には特撮SFブームが下火になり解散に追い込まれている。71年にまたブームは復活するのだが。
それにしても、内田朝雄(当時48歳)、金子信雄(当時43歳)、小池朝雄(当時37歳)と平均年齢の高い海賊たちである(岡田真澄は33歳、山本紀彦は25歳)。内田、金子、小池は年よりもずっと老けて見えるタイプだし、彼らが機関銃をぶっぱなしたり、どこか無理があるような気がしてしまうのは私だけだろうか。