リングの王者 栄光の世界
自分はあまり、監督に注目して作品を見ることはない。黒澤作品だからといっても「デルスウザーラ」や「どですかでん」などは見る気にはなれない。とにかく監督には疎いほうなのだが、前項で話題が出たところで、石井輝男に着目してみたい。「スーパージャイアンツ」「網走番外地」といったヒットシリーズから、「恐怖奇形人間」「忘八武士道」とか「異常性愛記録・ハレンチ」といったカルトな作品まで色々撮った人である。
そのデビュー作が「リングの王者 栄光の世界」(57年)である。石井は元々は東宝の撮影助手であったが、47年に新東宝ができた際に助監督として入社している。その同期でいち早く監督デビューし主に日活で活躍したのが井上梅次である。その次にデビュー機会を与えられたのが石井ら4人だったのだが、石井だけ中々企画が通らない。当時は大蔵体制になったばかりで、成瀬巳喜男などの助監督をしていた石井はそういった作品をやりたかったらしいが、ようするに大蔵の好みに合わなかったのである。そんな時、プロデューサーの佐川晃が持ってきたのがボクシング映画の企画だったのである。
最初主演は若杉英二(当時・天城竜太郎)で行くことになっていたらしいが、彼が大柄でしまりのない体形でとてもボクサーには見えないからと、石井は交代を主張し、結局宇津井健に落ち着いた。まあ宇津井もボクサー体形とは思えないが、若杉よりはずっとましだったということだった。そんな若杉とは十数年後に異常性愛路線で一緒に仕事をすることになる。そしてライバルボクサー役が既に40才になっていた細川俊夫(俊之じゃないよ)。特に若く見えるわけでも凄みのある顔でもないのに細川が選ばれたのが不思議に感じる。細川よりは若い中山昭二や天知茂、御木本伸介なども出演しているのだが。
しかしボクシングシーンは良く撮れていると、おおむね高い評価を得ているようだ。もっとも予算をかなりオーバーし、石井はかなり怒られたという。
ヒロイン役は池内淳子、他には伊沢一郎、若杉嘉津子、原知佐子などが出演している。この次に石井が撮ったのが「スーパージャイアンツ」シリーズである。
そのデビュー作が「リングの王者 栄光の世界」(57年)である。石井は元々は東宝の撮影助手であったが、47年に新東宝ができた際に助監督として入社している。その同期でいち早く監督デビューし主に日活で活躍したのが井上梅次である。その次にデビュー機会を与えられたのが石井ら4人だったのだが、石井だけ中々企画が通らない。当時は大蔵体制になったばかりで、成瀬巳喜男などの助監督をしていた石井はそういった作品をやりたかったらしいが、ようするに大蔵の好みに合わなかったのである。そんな時、プロデューサーの佐川晃が持ってきたのがボクシング映画の企画だったのである。
最初主演は若杉英二(当時・天城竜太郎)で行くことになっていたらしいが、彼が大柄でしまりのない体形でとてもボクサーには見えないからと、石井は交代を主張し、結局宇津井健に落ち着いた。まあ宇津井もボクサー体形とは思えないが、若杉よりはずっとましだったということだった。そんな若杉とは十数年後に異常性愛路線で一緒に仕事をすることになる。そしてライバルボクサー役が既に40才になっていた細川俊夫(俊之じゃないよ)。特に若く見えるわけでも凄みのある顔でもないのに細川が選ばれたのが不思議に感じる。細川よりは若い中山昭二や天知茂、御木本伸介なども出演しているのだが。
しかしボクシングシーンは良く撮れていると、おおむね高い評価を得ているようだ。もっとも予算をかなりオーバーし、石井はかなり怒られたという。
ヒロイン役は池内淳子、他には伊沢一郎、若杉嘉津子、原知佐子などが出演している。この次に石井が撮ったのが「スーパージャイアンツ」シリーズである。