御金蔵破り
石井輝男が片岡千恵蔵で撮った映画の二作目となるのが「御金蔵破り」(64年)である。これは石井輝男初の時代劇となるのだが、本人はあまり時代劇と意識せず、時代考証もあまり気にせず撮ったようである。本作は有名な話だが、ジャン・ギャバン&アラン・ドロンの「地下室のメロディ」をパクった作品である。これは社長である岡田茂の案らしい。本作ではギャバンが千恵蔵で、ドロンが大川橋蔵ということになる。
千恵蔵と橋蔵のコンビが江戸城の蔵を破るという話だが、それに使われるのが大奥の糞尿を処理する汚わい船である。この汚わい船を使うアイデアは「必殺シリーズ」などでも、大奥に侵入する際に用いられているが、意外と昔からある手段だったようだ。この肥えたごの中に千両箱を沈めて運んだりするのだ。石井輝男だからとてもグロテスクに描いているようだ。
自分は未見なので、何ともいえないが、本作の評論を見ると大川橋蔵の評判がすこぶる悪い。石井の作風にも合わないし、こういったダーティな役柄も似合わし、どこか中途半端だというようなものだ。石井も千恵蔵は文句を言わずやってくれるが、橋蔵はつっぱていたという。他の出演者では朝丘雪路。実は当時、橋蔵と朝丘は噂になっていたコンビなのだが、それを逆手にとって出演させている。橋蔵はこの頃、すでにテレビへの進出を考えていたらしく、あの「銭形平次」が始まるのはこの2年後(66年)のことである。
時代劇ではいつも侍というイメージの丹波哲郎が岡っ引き役で出演、他にも杉浦直樹、安部徹、青木義朗、今井健二、待田京介、「赤影」でお馴染みの坂口祐三郎や50年代の大スターで、この頃は一線を退いていた感のある伏見扇太郎も将軍の役で顔を出している。時代劇の衰退もあり、伏見はこの数年後には廃業して故郷に帰ったという。既に亡くなったと言われているが、確定情報もないようだ。
千恵蔵と橋蔵のコンビが江戸城の蔵を破るという話だが、それに使われるのが大奥の糞尿を処理する汚わい船である。この汚わい船を使うアイデアは「必殺シリーズ」などでも、大奥に侵入する際に用いられているが、意外と昔からある手段だったようだ。この肥えたごの中に千両箱を沈めて運んだりするのだ。石井輝男だからとてもグロテスクに描いているようだ。
自分は未見なので、何ともいえないが、本作の評論を見ると大川橋蔵の評判がすこぶる悪い。石井の作風にも合わないし、こういったダーティな役柄も似合わし、どこか中途半端だというようなものだ。石井も千恵蔵は文句を言わずやってくれるが、橋蔵はつっぱていたという。他の出演者では朝丘雪路。実は当時、橋蔵と朝丘は噂になっていたコンビなのだが、それを逆手にとって出演させている。橋蔵はこの頃、すでにテレビへの進出を考えていたらしく、あの「銭形平次」が始まるのはこの2年後(66年)のことである。
時代劇ではいつも侍というイメージの丹波哲郎が岡っ引き役で出演、他にも杉浦直樹、安部徹、青木義朗、今井健二、待田京介、「赤影」でお馴染みの坂口祐三郎や50年代の大スターで、この頃は一線を退いていた感のある伏見扇太郎も将軍の役で顔を出している。時代劇の衰退もあり、伏見はこの数年後には廃業して故郷に帰ったという。既に亡くなったと言われているが、確定情報もないようだ。