泣きべそ・ほほえみ・六本木 | お宝映画・番組私的見聞録

泣きべそ・ほほえみ・六本木

まだ小野寺昭の話題が続くのだが、後に「太陽にほえろ」で共演することとなる沖雅也と共演したドラマが72年に二本あった。「泣きべそ・ほほえみ・六本木」と「未婚・結婚・未再婚」という妙に似た感じのタイトルを持つドラマである。この70年~72年くらいのドラマにはこの手のタイトルが結構多い。
実は三年ほど前にも、この話題は取り上げており、「みかん・きんかん・夏みかん」とともに「未婚・結婚・未再婚」はちょっと触れていた。正直忘れていたけれども。
「泣きべそ・ほほえみ・六本木」はタイトルどおり六本木を舞台にしたドラマだが、トレンディなドラマだったかどうかは不明である。出演は酒井和歌子、長門裕之、沢村貞子、現在は東映の社長である岡田裕介、そして沖に小野寺などで、あまりトレンディな感じはしないメンバーだ。
「未婚・結婚・未再婚」は対照的に下町を舞台としたコメディで、星由里子、丘みつ子、杉浦直樹、馬渕晴子、ジュディ・オング、森川信、ミヤコ蝶々、そして沖と小野寺といったメンバーで、どちらも東宝のスター女優が主演のようである。
沖のスコッチ刑事が「太陽にほえろ」に登場するのは76年のことだが、その登場2回目のサブタイトルは「殿下とスコッチ」というもので、小野寺と沖が主役の話となっている。沖は「太陽」の初期である第10話、つまりこの72年にゲスト出演しているが、これは山さん(露口茂)とゴリさん(竜雷太)が主役の話で、小野寺は出演しなかったと記憶している。番組当初は、殿下と長さん(下川辰平)はその他の刑事という雰囲気があったのである。