水戸黄門漫遊記・怪力類人猿
せっかく話題にしたので、月形龍之介の「水戸黄門漫遊記」について取り上げてみたい。月形黄門は54年~61年まで全部で十四作品あるらしいが、その第6作から10作までは、格さんが加賀邦男、助さんは息子の月形哲之介が演じている。ちなみに加賀は志賀勝、亀山達也の父親である。二枚目とは言い難い月形親子と合わせて悪そうな黄門様御一行である。しかもこの時期のタイトルが凄い。第6作「幽霊城の佝僂男」、第7作「怪力類人猿」、第8作「怪猫乱舞」、第9作「人食い狒々」、第10作「鳴戸の妖鬼」といった具合であ る。なんか黄門一行が各地の化け物を退治して歩くといった感じになっているが、実際その通りなのである。ちなみに「怪力類人猿」はゴリラのこと(勿論着ぐるみ)、「人食い狒々」は凶暴なサルである。このあたりはCSでも放送されたのだが、さすがに第6作は「佝僂」が放送自粛用語となっていることもあり放送は難しいと思われる。
ちなみに57年の「水戸黄門」は、月形の映画生活38年記念作品。なぜ38年なのかは謎だが、オールスターキャストで制作されており、加賀と哲之介は脇に回り、助さんは東千代之介、格さんは大川橋蔵という二枚目コンビになっている。他に東映の重役でもあった片岡千恵蔵、市川右太衛門を始めとして大河内傳次郎、大友柳太朗、伏見扇太郎、そして中村(萬屋)錦之介らも顔を揃えている。