黒いパトカー
続けて高松英郎が出演していたドラマからのネタだが、「黒いパトカー」(61年)というドラマが存在する。当然見たことはないし、資料もないのだが、タイトルどおり刑事物で、警視庁の特務刑事の活躍を描いた物語らしい。主演は高松の他は友田輝、伊東光一、深川きよみとなっている。友田輝は聞きなれない名前だと思うが、「隠密剣士」で敵忍者の頭目役で出ていたのを見たことがあるくらいだ。そこで友田輝について調べてみると、59年に大映からデビューし、60年には「拳銃の掟」で主演に抜擢されている。その時の敵役は根上淳や高松英郎である。同年 の「犯罪6号地」でも刑事役で高松と共演、しかし翌61年からは脇役にまわっており、62年には大映京都に行っていた時期があるようで、その時に「隠密剣士」にも出演したのかもしれない。ちなみに「黒いパトカー」の監督は「隠密剣士」でも監督を務めた船床定男である。この62年に大映を退社して、そのまま姿を消してしまったようだ。つまり約3年のみ活躍した役者なのである。そのため成年月日や出身地などが不明らしいが、俳優座で山崎努や山本耕一の同期だったらしいので、そのへんの年齢(35年、36年生まれ)だったと思われる。しかし、主役まで務めた役者がこれほど、あっさり消えるとは彼の身に何が起こったのであろうか。