虎の子作戦(テレビ版)・ミスターシャネル | お宝映画・番組私的見聞録

虎の子作戦(テレビ版)・ミスターシャネル

高松英郎の出演した60年代初期のテレビドラマに、「虎の子作戦」(63年)というのがあった。これは以前ここで取り上げた映画のテレビ版である。というより、このドラマが好評だったので映画化されたとうのが正しいのかも知れない。これは五人の潜入捜査官のお話だが、映画版のキャストをおさらいすると、宍戸錠、小高雄二、山田吾一、垂水悟郎、桂小金治だったが、テレビ版の方は高松英郎、天知茂、若原雅夫、そしておそらく遠藤太津朗、河上一夫という面々だと思われる。と思われると書いたのは、このテレビ版についての資料が皆無だからである。テレビドラマデータベースに並んでいる出演者の名前をレギュラーだと勝手に判断したので、当然違うかもしれない。若原雅夫は戦前から新興キネマなどで活躍していたベテラン、遠藤太津朗は「銭型平次」の万七役がお馴染み、河上一夫は詳しくはわからないが「仮面の忍者赤影」でゲスト出演していたのを見たことがある。

当然、誰がどの役に対応しているのかもわからないのだが、天知茂は映画で小高雄二が演じたシャネルを演じていたことだけは判明している。天知のこの役は好評だったようで、このドラマの続編ともいえる「ミスターシャネル」(65年)という番組が作られたほどである。出演は天知茂、若原雅夫に加えて、二本柳寛、人見きよし、富士真奈美、水島道太郎、そして新東宝時代よく共演していた三原葉子などが出ていたようだ。個人的にはどちらも全く初耳の番組であった。