ドラえもん(日本テレビ版)・その2 | お宝映画・番組私的見聞録

ドラえもん(日本テレビ版)・その2

前項の続きである。もしこの日テレ版の「ドラえもん」を見ることができたとしたら、初めての人はその声に驚くのではないだろうか。ドラえもんの声がおっさんなのである。冨田耕生という今も現役で、数多くの作品に出ている声優だが、二代目バカボンのパパとでもいえば分かりやすいだろうか。当時はどうっだたかと言えば、何の違和感も感じなかった。まだ単行本も出ておらず、世の中に浸透していなかったということもあろう。今の子供はどうか知らんが「ドラえもんがアニメ化されたら、声優は○○がいい」などと当時の子供は考えたりしていなかったので、最初に世に出たものを受け入れるだけだったのである。当時は小学館の学習雑誌に掲載されており、自分も小学2年生から4年生まで読んでいたと思われる。ちゃんと最終回があり(よく覚えていないのだが)、簡単にいえばドラえもんが未来に帰ってしまう話で、アニメの最終話もそれに準じた話だったようだ。ようだと言うのは恐らく見ていないからである。実は1クールでドラえもんの声がお馴染みの野沢雅子に替わったらしいのだが、私はそれを聞いた記憶がないので、14話以降は見ていなかったと思われる。これはやはり視聴率低迷によるテコ入れの一つだったようで、ドラえもんを保護者目線から友達目線に変えるといったような意味合いもあったようだ。しかしいきなり主役の声が変わったら(しかも似ても似つかない声に)子供でなくても驚くだろうなやはり。他のキャストだが、のび太は太田淑子(「オバQの正ちゃんなど)、ジャイアンが新作でスネ夫になる肝付兼太、スネ夫が八代駿(仮面ライダーの怪人役など)、静香が恵比寿まさ子、パパが村越伊知郎(バロム1の声など)、そしてママが新作ではのび太となる小原乃梨子であった。

その映像を今は見ることができないと書いたが、何故かYouTubeで、その旧作ドラえもんのOPがアップされていたりするのだ。興味のある人は探してみるといい。個人的には断然こちらの「内藤はるみと劇団NLT」の歌う主題歌のほうが好きである。